やんちゃ坊主×おっとり優等生 幼い頃からずっと一緒の大親友、いつしか異なる想いへ―― 小学五年生、あじさいが縁で出会ったハルと智だったが、ハルは実はずっと前から智のことを目で追っていた。ついに声を掛ける機会に恵まれたのだ。この日を境に、見た目も趣味も家庭環境も正反対のふたりが、いつも一緒にいるようになった。 やがて中学生となり、別々の学校に進学するも、それぞれの学校が近いため登下校はずっと一緒にしていた。そして高校生となり、智への気持ちがいつしか『友達』とは別の想いに変わっていくことに、ハルは戸惑う。智は人から触れられるのを極端に怖がる。そもそも男同士だ。思いを告げたところで成就するはずがない上、智を困らせたり怖がらせたり、何より今の関係まで壊れてしまうことは絶対に避けたい。この想いは墓場まで持っていこう、一番近い親友という今のポジションを貫こうと決意する。 青春BL小説コンテスト短編部門応募作品です。