ボブは変態だ。 　いや、これでは流石に言葉足らずでボブに悪いか。 　ボブは物理学の変態だ。変人ではない、変人のさらに上の上の上に位置する、紛れもない変態だ。……ただ、「物理学の」と一応付け加えておく。 　私はアリス、そして彼はボブ。 　なぜ私がアリスなのか？　彼がなぜボブなのか？ 　それは謎だ。わかる人にはわかる。本来、その両端にいて出会わない二人。

何の因果か光れぬ僕。光れぬ蛍の僕。 そんな僕を待っていたもの。それは………… ：：：：：：：：： 蛍が主人公ですが、ヒューマンドラマにしています。 それとも、現代ファンタジー？　になるのかな？　いや、ちがうよね。

オーボエの音色に乗せて届けこの想い。 私、星音瑠璃（中２、１４歳）は場面緘黙症。私の場合、それは異性の前では声が出なくなってしまうと言うもの。親友の三穂ちゃんもいるし、吹奏楽でオーボエに打ち込む問題ない学園生活だけど、最近、ちょっと気になる事がある。それは、昔、私をかばってくれた永野君の事。ちゃんと「ありがとう」って言いたくて。

【たとえ夢の夢だとしても】 僕は白猫のユキポン。 今は天寿を全うし、僕を拾って育ててくれた倉辻未奈ちゃんの心の中で「思い出」として生きている。 今日も未奈ちゃんの心の中に悲しみの雨が降り続く。 大人になった未奈ちゃんが、失恋をし彼氏と分かれたのだ。 僕は何ができるか分からないけれど、未奈ちゃんの所に行こうと思う。 ……僕は行くよ！！　行かなきゃ。未奈ちゃんのために。 もうすぐ逢魔が時。 僕は行く。 ：：：：：：：：：：： ドビュッシー の「夢」 をモチーフに使っています。 もし可能なら、是非、 ドビュッシー の「夢」を youtubeなどで聞いてからお読みください。 表紙はフリー素材加工