
- 作品番号
- 1781020
- 最終更新
- 2026/05/15
- 総文字数
- 91,955
- ページ数
- 10ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 104
- ランクイン履歴
-
総合6位(2026/05/22)
BL3位(2026/05/22)
あなたは、誰かの「本当の気持ち」を知りたいと思ったことがありますか。
笑顔の下に隠された痛み。やさしい言葉の奥にある寂しさ。ぶっきらぼうな口調に押し込められた、本当は柔らかい何か。
――もしも、知ることができたなら、それは幸せなことでしょうか。それとも、知らないままのほうが、よかったでしょうか。
朝倉暁という少年は、それが「見えて」しまう側の人間です。他人の感情が色で見える。それは決して便利な力ではありません。そんな彼が、ある転校先で一人の男と出会います。
黒瀬凱。教室の誰もが暖かい色を纏う中、その人だけは、深い海の底のようなダークブルーを抱えていました。そして、その青紫の縁には、暁が一度も見たことのない、奇妙な影が揺れていたのです。
他人を近寄らせない人。
そう、わかっていました。
それでも暁は、その色から目が離せません。
これは、見える人と、見られたくなかった人の物語です。色は、ときに残酷で、ときにやさしくて、ときに人を壊します。それでも二人は、互いの色を確かめながら、ゆっくり、ゆっくりと、近づいていきます。
季節がめぐり、色が増えていく。
その先に、二人がたどり着く色を、ぜひ最後まで見届けてください。
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【主な登場人物】
■朝倉 暁(あさくら・あかつき) --受け--
高校二年生。身長百六四センチ。父親の転勤で、東京から地方の港町の高校に編入学してくる。幼いころから、人の感情が色で見える家系に生まれる。誰に対しても丁寧な口調が特徴。背が低くて童顔なことにコンプレックスを抱えている。
■黒瀬 凱(くろせ・がい) --攻め--
高校二年生。身長百八四センチ。小学生のころから、感情が高ぶると周りの物が揺れたり壊れたりする怪奇な力を持っている。周りの人を傷つけないよう、自分の感情を押し殺して孤立して生きる道を選んだが、そこに暁が転校生として現れる。甘いものや可愛いものが実は好き、という意外な一面がある。
■鮫島 悟(さめじま・さとる)
高校二年生。凱と保育園のころからの幼馴染み。暁と凱とは別のクラス。常に明るい野球少年。
■永瀬 千夏(ながせ・ちか)
高校二年生。暁の右隣の席の女子。転校初日から暁にやさしく接し、暁と凱の関係を陰で見守っている。
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描き下ろし表紙絵 coco.
- あらすじ
- 桜が舞う新しい教室で、人の感情が色で見える暁は彼を見つけた。三十人の暖色の中で、ただ一人、哀しみと嫌悪のダークブルーを纏った高校生、凱。
――俺に構うと、お前、死ぬぞ。
彼が抱える、感情と連動して物を壊す力。「バケモノ」として恐れられる凱に、暁は惹かれて近づいてゆく。感情が見える男と、感情を殺した男。不器用な二人は、触れれば壊れるかもしれない距離で、届かないはずだった色をゆっくりと探し始める。
この作品のレビュー
第三者視点で描かれている、クラスの女子も一定の役割を持って登場する、受けの序盤~中盤の動き、作品全体のテイストなどが、よくあるBL小説とは一線を画す作品なのかな、と感じました。私はこれを良いものとしてレビューしたいです。「尊い」のアプローチの仕方が独特で、挑戦的な作品に大きな刺激を受けました。 他の方もレビューされている通り、映像が浮かびやすい描写を徹底されている点も評価したいです。空気や匂い、風などの描写がやや冗長にも感じましたが、それを差し引いてもリアリティがあるシナリオでした。今後の作品が気になる作家様が一人増えました。期待しています。
第三者視点で描かれている、クラスの女子も一定の役割を持って登場する、受けの序盤~中盤の動き、作品全体のテイストなどが、よくあるBL小説とは一線を画す作品なのかな、と感じました。私はこれを良いものとしてレビューしたいです。「尊い」のアプローチの仕方が独特で、挑戦的な作品に大きな刺激を受けました。
他の方もレビューされている通り、映像が浮かびやすい描写を徹底されている点も評価したいです。空気や匂い、風などの描写がやや冗長にも感じましたが、それを差し引いてもリアリティがあるシナリオでした。今後の作品が気になる作家様が一人増えました。期待しています。
終始胸キュンでした☆ 2人の心の動きがいろんな視点で書かれているのに自然に読めて、文章もとてもキレイでした…。 いくつも仕込まれた伏線が見事で、また最初から読み返したときに、ここにあったのか、となりました。 ホラーの中で生まれる2人の感情の動きがとにかく尊い!
終始胸キュンでした☆
2人の心の動きがいろんな視点で書かれているのに自然に読めて、文章もとてもキレイでした…。
いくつも仕込まれた伏線が見事で、また最初から読み返したときに、ここにあったのか、となりました。
ホラーの中で生まれる2人の感情の動きがとにかく尊い!
色がテーマの物語と思って読み始めましたが、それにとどまらず、各シーンの空気感や温度、匂い、光、音などが繊細に描かれており、読みながら情景が浮かんできてすっかり読み入ってしまいました! 美しい文体だけかと思いきや、ストーリーも緩急が鋭く、ドキドキハラハラが続いて、最後は「そう落とすのか!!」という、とても読後の余韻が残る作品でした。 素敵な作品をありがとうございます! 凱と暁のこの後の世界も気になります! 今後も応援しております。
色がテーマの物語と思って読み始めましたが、それにとどまらず、各シーンの空気感や温度、匂い、光、音などが繊細に描かれており、読みながら情景が浮かんできてすっかり読み入ってしまいました!
美しい文体だけかと思いきや、ストーリーも緩急が鋭く、ドキドキハラハラが続いて、最後は「そう落とすのか!!」という、とても読後の余韻が残る作品でした。
素敵な作品をありがとうございます!
凱と暁のこの後の世界も気になります!
今後も応援しております。
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