翌朝、僕達はガルフォース辺境伯領から王都に向かうために早く起きて身支度を整えた。
昨晩はランディちゃんのお陰で歓迎の夕食も和やかに進み、帝国の使節団も終始笑顔だった。
妹のマミちゃんと手を繋ぎながら、色々な人に積極的に話しかけていたっけ。
孫の奮闘に、ハーデス様もすっかり優しいおじいちゃんモードだ。
帝国で僕に勝負を挑んだあのニックも、まだ幼児のマミちゃんにかかればかたなしだ。
ニックは抱っこをせがむマミちゃんにオロオロとしていて、ビクトリア様も思わず笑っていた。
「今度会う時は、王都から帰る時ね」
「僕、また会えるのが楽しみ!」
「マミも!」
朝食時にビクトリア様が今後の予定を話すと、ランディちゃんとマミちゃんも口の周りにジャムをつけながら大喜びだ。
仲良くなった人と直ぐに会えるのは、とっても嬉しいでしょう。
朝食を食べ終えたら、いよいよ出発だ。
僕達は、玄関へと移動した。
「それでは、良い土産話が聞けることを期待する」
「ええ、私達も精いっぱい頑張りますわ」
最初に、ハーデス様とビクトリア様がにこやかに拍手をした。
ハーデス様は、他の帝国使節団ともにこやかに握手を交わしていた。
「いってらっしゃーい!」
「しゃーい!」
「ええ、行ってくるわ」
ランディちゃんとマミちゃんの元気な見送りに、ビクトリア様もハイタッチで応えていた。
僕達も、ランディちゃんとマミちゃんとハイタッチしてから馬車に乗り込んだ。
「出発!」
「「「「「はっ」」」」」
部隊長の合図で、僕達を乗せた馬車や騎馬隊が動き出した。
後は、麓の軍の施設に移動して魔導船に乗るだけだ。
「兄上の息子のライアンもだが、子どもは良い人だと思うと積極的に接してくるわ。お土産話をするのが、もう楽しみだわ」
「ランディちゃんは未来の当主としてできるだけ人と接する事を学んでいますし、マミちゃんはランディちゃんが大好きなので真似をしています」
「ふふ、そうでしょうね。それを考慮に入れても、あの二人はとても可愛いわ」
馬車の中では、ビクトリア様がランディちゃんとマミちゃんのやり取りを思い出してニコリとしていた。
ランディちゃんとマミちゃんも、ビクトリア様が大好きだもんなあ。
でも、王都に行ったらもっと多くの小さい子の歓迎を受けるはずだ。
「現在王家の子どもは多いですし、王家と親しい貴族家にも多くの子どもがいます。みんな良い子達なので、きっとビクトリア様達を歓迎するはずです」
「それは楽しみだわ。ケンが帝国に来た時は、安全のためにケン達に接する子ども達を制限していたのよ。その分、ライアンがとても張り切っていたわ」
アリアちゃん達は良い人なら問題なく接するし、クリス達もいる。
あっ、そうだ。
あの事も話をしておかないと。
「ビクトリア様達の護衛として、キングレオやフォレストタイガーなどをつけます。とても良い子なので、直ぐに仲良くなれるはずですよ」
「その話も聞いているわ。どんな子と会えるのか、とても楽しみね」
事前に帝国とのホットラインで話をしているので、ビクトリア様も問題ないと言っていた。
だが、ここで不安そうな表情をしているものが。
「おい、本当にそんな物騒な魔物が護衛に就くのかよ?」
ニックは、少し表情を青くしている。
確かに、キングレオなどは野生で会えば先ず死の危険が伴う。
普通は、そんなに気軽に触れる事はできない。
「キングレオ達も、護衛をするぞと張り切っていました。いつも、奉仕活動や公務で王家の子ども達を守っていますよ」
「う、うーん、中々信じられない……」
僕が説明しても、ニックはちょっと信じられない表情だった。
王都に着いて、実際に見てもらった方が早そうだ。
そんな話をしつつ、僕達を乗せた馬車は軍の施設へと到着した。
「皆さま、お待ちしておりました。いつでも出発可能です」
既に魔導船の準備はバッチリらしく、出迎の兵もやる気満々だ。
早速、僕達は兵の案内で客室へと向かった。
「僕は帝国の魔導船にも乗ったことがありますが、基本的な形は一緒ですね」
「安全設計を考えると、どうしても同じものになるわ。でも、ケンはそういうところも見ていたのね」
客室の備え付けの椅子に座り、僕はビクトリア様とあれこれ話した。
ニックも客室の周囲を見回していたが、収納ベッドにはとても驚いていた。
「ソファーなども、ベッドにできるようにしています。やっぱり魔導船内は物が限られていますので、何でもかんでも有効活用しています」
「この仕掛けなどは見事だわ。後でニース将軍に話をしてみよう」
ビクトリア様は、収納ベッドに特に驚いていた。
ソファーベッドも、僕としては良いものだと思いますよ。
「間もなく、本船は出発します。皆さま、椅子に座るか手すりなどにお捕まり下さい。繰り返します……」
おっ、そろそろ出発だ。
僕達は椅子に座り、護衛は手すりに捕まっていた。
ふわっとした浮遊感と共に、魔導船は少しずつ高度を上げた。
さあ、いよいよ王都に向けて出発だ。
昨晩はランディちゃんのお陰で歓迎の夕食も和やかに進み、帝国の使節団も終始笑顔だった。
妹のマミちゃんと手を繋ぎながら、色々な人に積極的に話しかけていたっけ。
孫の奮闘に、ハーデス様もすっかり優しいおじいちゃんモードだ。
帝国で僕に勝負を挑んだあのニックも、まだ幼児のマミちゃんにかかればかたなしだ。
ニックは抱っこをせがむマミちゃんにオロオロとしていて、ビクトリア様も思わず笑っていた。
「今度会う時は、王都から帰る時ね」
「僕、また会えるのが楽しみ!」
「マミも!」
朝食時にビクトリア様が今後の予定を話すと、ランディちゃんとマミちゃんも口の周りにジャムをつけながら大喜びだ。
仲良くなった人と直ぐに会えるのは、とっても嬉しいでしょう。
朝食を食べ終えたら、いよいよ出発だ。
僕達は、玄関へと移動した。
「それでは、良い土産話が聞けることを期待する」
「ええ、私達も精いっぱい頑張りますわ」
最初に、ハーデス様とビクトリア様がにこやかに拍手をした。
ハーデス様は、他の帝国使節団ともにこやかに握手を交わしていた。
「いってらっしゃーい!」
「しゃーい!」
「ええ、行ってくるわ」
ランディちゃんとマミちゃんの元気な見送りに、ビクトリア様もハイタッチで応えていた。
僕達も、ランディちゃんとマミちゃんとハイタッチしてから馬車に乗り込んだ。
「出発!」
「「「「「はっ」」」」」
部隊長の合図で、僕達を乗せた馬車や騎馬隊が動き出した。
後は、麓の軍の施設に移動して魔導船に乗るだけだ。
「兄上の息子のライアンもだが、子どもは良い人だと思うと積極的に接してくるわ。お土産話をするのが、もう楽しみだわ」
「ランディちゃんは未来の当主としてできるだけ人と接する事を学んでいますし、マミちゃんはランディちゃんが大好きなので真似をしています」
「ふふ、そうでしょうね。それを考慮に入れても、あの二人はとても可愛いわ」
馬車の中では、ビクトリア様がランディちゃんとマミちゃんのやり取りを思い出してニコリとしていた。
ランディちゃんとマミちゃんも、ビクトリア様が大好きだもんなあ。
でも、王都に行ったらもっと多くの小さい子の歓迎を受けるはずだ。
「現在王家の子どもは多いですし、王家と親しい貴族家にも多くの子どもがいます。みんな良い子達なので、きっとビクトリア様達を歓迎するはずです」
「それは楽しみだわ。ケンが帝国に来た時は、安全のためにケン達に接する子ども達を制限していたのよ。その分、ライアンがとても張り切っていたわ」
アリアちゃん達は良い人なら問題なく接するし、クリス達もいる。
あっ、そうだ。
あの事も話をしておかないと。
「ビクトリア様達の護衛として、キングレオやフォレストタイガーなどをつけます。とても良い子なので、直ぐに仲良くなれるはずですよ」
「その話も聞いているわ。どんな子と会えるのか、とても楽しみね」
事前に帝国とのホットラインで話をしているので、ビクトリア様も問題ないと言っていた。
だが、ここで不安そうな表情をしているものが。
「おい、本当にそんな物騒な魔物が護衛に就くのかよ?」
ニックは、少し表情を青くしている。
確かに、キングレオなどは野生で会えば先ず死の危険が伴う。
普通は、そんなに気軽に触れる事はできない。
「キングレオ達も、護衛をするぞと張り切っていました。いつも、奉仕活動や公務で王家の子ども達を守っていますよ」
「う、うーん、中々信じられない……」
僕が説明しても、ニックはちょっと信じられない表情だった。
王都に着いて、実際に見てもらった方が早そうだ。
そんな話をしつつ、僕達を乗せた馬車は軍の施設へと到着した。
「皆さま、お待ちしておりました。いつでも出発可能です」
既に魔導船の準備はバッチリらしく、出迎の兵もやる気満々だ。
早速、僕達は兵の案内で客室へと向かった。
「僕は帝国の魔導船にも乗ったことがありますが、基本的な形は一緒ですね」
「安全設計を考えると、どうしても同じものになるわ。でも、ケンはそういうところも見ていたのね」
客室の備え付けの椅子に座り、僕はビクトリア様とあれこれ話した。
ニックも客室の周囲を見回していたが、収納ベッドにはとても驚いていた。
「ソファーなども、ベッドにできるようにしています。やっぱり魔導船内は物が限られていますので、何でもかんでも有効活用しています」
「この仕掛けなどは見事だわ。後でニース将軍に話をしてみよう」
ビクトリア様は、収納ベッドに特に驚いていた。
ソファーベッドも、僕としては良いものだと思いますよ。
「間もなく、本船は出発します。皆さま、椅子に座るか手すりなどにお捕まり下さい。繰り返します……」
おっ、そろそろ出発だ。
僕達は椅子に座り、護衛は手すりに捕まっていた。
ふわっとした浮遊感と共に、魔導船は少しずつ高度を上げた。
さあ、いよいよ王都に向けて出発だ。


