いよいよ帝国からの使節団が王国に来る事になり、僕は国境に行って使節団を出迎えるために魔導船に乗って移動する。
宮廷魔導師の服装で、荷物などは魔法袋に入れた。
スラちゃん、アクアちゃん、リーフちゃん、シロちゃん、ギンちゃん、ピーちゃんが僕と一緒についてくる。
他の面々は、クリスやアイちゃん達の護衛として残る。
「レモンちゃんが残るから、治療とかは大丈夫だと思うよ」
「本当に、ケンは心配性ね。私は大丈夫だから、自分の仕事をしっかりとしてきなさいよ」
出発の為に玄関に集まっていたが、クリスは苦笑しながら僕の事を抱きしめた。
気のせいか、後ろで見守っているハンナおばさん達も苦笑しているような気が。
「アイちゃん、ケイトちゃん、リュウちゃん、クリスの事を守ってあげるんだよ」
「「「任せて!」」」
「ガルッ!」
アイちゃん達だけでなく、トラちゃんも元気な返事をした。
そして、僕は馬車に乗って王城へと向かった。
王城でナッシュさんと合流して、陛下に出発の挨拶をする事になっていた。
僕は先についたので、執務室で簡単に仕事をする事に。
「執務室でケン君の宮廷魔導師の姿を見るのは、何だか新鮮だ」
いつもは貴族服で仕事をしているので、アーサー様もちょっと違った反応を見せた。
他の職員も思わずニコリとしているが、僕は特に気にしなかった。
スラちゃん達は、僕の机に集まって何やら打ち合わせをしていた。
きっと、道中の事についてなのだろう。
コンコン、ガチャ。
「失礼します」
「ナッシュ、よく来た」
三十分程仕事をすると、ナッシュさんが執務室に入ってきた。
僕もちょうどキリのいいところまで仕事をしたので、アーサー様と共に席を立った。
「ケン、クリスの調子はどうだ?」
「何も問題ないですよ。今朝も、逆に僕の事を心配していたくらいです」
「ははは、如何にもクリスらしいな」
玉座の間へ向かう道中、ナッシュさんはクリスの体調について聞いてきた。
やはり、兄として妹の事が心配なのだろう。
その後も、ナッシュさんはあれこれ僕に質問してきたのだった。
「王国として、帝国からの使者を安全に迎え入れる事は非常に重要な事だ。諸君らの任務はとても重要だが、無事にこなす事を期待する」
「「はっ」」
陛下から訓示めいた話をされ、僕とナッシュさんは短く答えた。
他にも少し話したが、総じて謁見の時間は短かった。
「ケンは王国の使節団として帝国に行っているし、ナッシュは講和条約調印の時に帝国の主要な人物と会っている。そういう意味では、帝国側としてもやりやすいだろう」
玉座の間から応接室に移動すると、陛下があれこれ話をしてくれた。
本当はクリスも一緒に行ければいいが、無理はさせられない。
その点でも、ナッシュさんが同行してくれるのはとてもありがたい。
「現地の治安は比較的良いと聞いているが、それでも何があるか分からない。十分用心して対応するように」
「「はっ」」
こうして陛下や王族との面会を終え、僕とナッシュさんは足早に王城から王都郊外にある軍の施設へと向かった。
「アスター伯爵様、ナッシュ様、お待ちしておりました」
「準備が出来次第、直ぐに出発する」
「はっ」
魔導船の前で出迎えた兵に、ナッシュさんが短く指示を出した。
僕とナッシュさんは、そのまま魔導船に乗り込んだ。
「スラちゃんとピーちゃん達も、楽にしていていいよ」
「ピィ」
もう何回も魔導船に乗っているので、スラちゃん達はそれぞれ好きな場所に移動した。
対して、初めて魔導船に乗るギンちゃんは部屋の窓に移動して興味深そうに外を眺めていた。
「もう、今年二回目の国境への移動です。何だか、慣れちゃいました」
「俺も、軍の幹部の中では国境に行った回数が多い方だな。使節団の帰国時も、国境まで送りに行くことになりそうだ」
出発までの間、僕はナッシュさんとあれこれ話をしていた。
そもそも魔導船に乗る回数も多いし、各地にも行っている。
官僚でも魔導船に乗るのは研修時のみが殆どだし、軍人も国境までは馬車で向かう事が殆どだ。
そのうち、王族のアリアちゃん達も魔導船に乗る経験をするだろう。
「間もなく、本船は出発します。繰り返します、間もなく……」
おっ、そろそろ出発だ。
僕とナッシュさんは既に席についていて、スラちゃん達も大丈夫だとアピールしていた。
ギンちゃんは窓に張り付いていて、少しの振動では落ちないという。
そして、フワッとした浮遊感が生まれ、魔導船が国境目指して出航した。
予定では、おやつの時間には到着するはずだ。
宮廷魔導師の服装で、荷物などは魔法袋に入れた。
スラちゃん、アクアちゃん、リーフちゃん、シロちゃん、ギンちゃん、ピーちゃんが僕と一緒についてくる。
他の面々は、クリスやアイちゃん達の護衛として残る。
「レモンちゃんが残るから、治療とかは大丈夫だと思うよ」
「本当に、ケンは心配性ね。私は大丈夫だから、自分の仕事をしっかりとしてきなさいよ」
出発の為に玄関に集まっていたが、クリスは苦笑しながら僕の事を抱きしめた。
気のせいか、後ろで見守っているハンナおばさん達も苦笑しているような気が。
「アイちゃん、ケイトちゃん、リュウちゃん、クリスの事を守ってあげるんだよ」
「「「任せて!」」」
「ガルッ!」
アイちゃん達だけでなく、トラちゃんも元気な返事をした。
そして、僕は馬車に乗って王城へと向かった。
王城でナッシュさんと合流して、陛下に出発の挨拶をする事になっていた。
僕は先についたので、執務室で簡単に仕事をする事に。
「執務室でケン君の宮廷魔導師の姿を見るのは、何だか新鮮だ」
いつもは貴族服で仕事をしているので、アーサー様もちょっと違った反応を見せた。
他の職員も思わずニコリとしているが、僕は特に気にしなかった。
スラちゃん達は、僕の机に集まって何やら打ち合わせをしていた。
きっと、道中の事についてなのだろう。
コンコン、ガチャ。
「失礼します」
「ナッシュ、よく来た」
三十分程仕事をすると、ナッシュさんが執務室に入ってきた。
僕もちょうどキリのいいところまで仕事をしたので、アーサー様と共に席を立った。
「ケン、クリスの調子はどうだ?」
「何も問題ないですよ。今朝も、逆に僕の事を心配していたくらいです」
「ははは、如何にもクリスらしいな」
玉座の間へ向かう道中、ナッシュさんはクリスの体調について聞いてきた。
やはり、兄として妹の事が心配なのだろう。
その後も、ナッシュさんはあれこれ僕に質問してきたのだった。
「王国として、帝国からの使者を安全に迎え入れる事は非常に重要な事だ。諸君らの任務はとても重要だが、無事にこなす事を期待する」
「「はっ」」
陛下から訓示めいた話をされ、僕とナッシュさんは短く答えた。
他にも少し話したが、総じて謁見の時間は短かった。
「ケンは王国の使節団として帝国に行っているし、ナッシュは講和条約調印の時に帝国の主要な人物と会っている。そういう意味では、帝国側としてもやりやすいだろう」
玉座の間から応接室に移動すると、陛下があれこれ話をしてくれた。
本当はクリスも一緒に行ければいいが、無理はさせられない。
その点でも、ナッシュさんが同行してくれるのはとてもありがたい。
「現地の治安は比較的良いと聞いているが、それでも何があるか分からない。十分用心して対応するように」
「「はっ」」
こうして陛下や王族との面会を終え、僕とナッシュさんは足早に王城から王都郊外にある軍の施設へと向かった。
「アスター伯爵様、ナッシュ様、お待ちしておりました」
「準備が出来次第、直ぐに出発する」
「はっ」
魔導船の前で出迎えた兵に、ナッシュさんが短く指示を出した。
僕とナッシュさんは、そのまま魔導船に乗り込んだ。
「スラちゃんとピーちゃん達も、楽にしていていいよ」
「ピィ」
もう何回も魔導船に乗っているので、スラちゃん達はそれぞれ好きな場所に移動した。
対して、初めて魔導船に乗るギンちゃんは部屋の窓に移動して興味深そうに外を眺めていた。
「もう、今年二回目の国境への移動です。何だか、慣れちゃいました」
「俺も、軍の幹部の中では国境に行った回数が多い方だな。使節団の帰国時も、国境まで送りに行くことになりそうだ」
出発までの間、僕はナッシュさんとあれこれ話をしていた。
そもそも魔導船に乗る回数も多いし、各地にも行っている。
官僚でも魔導船に乗るのは研修時のみが殆どだし、軍人も国境までは馬車で向かう事が殆どだ。
そのうち、王族のアリアちゃん達も魔導船に乗る経験をするだろう。
「間もなく、本船は出発します。繰り返します、間もなく……」
おっ、そろそろ出発だ。
僕とナッシュさんは既に席についていて、スラちゃん達も大丈夫だとアピールしていた。
ギンちゃんは窓に張り付いていて、少しの振動では落ちないという。
そして、フワッとした浮遊感が生まれ、魔導船が国境目指して出航した。
予定では、おやつの時間には到着するはずだ。


