折角の休暇だったのに、精神的に疲れてしまった二日間が過ぎた。
王家の命を無視した貴族は軍に突き出していいという指示を陛下から貰い、更に文章にも残してくれた。
門兵にも、来客から用事を聞いて側室の話だったら軍を呼んでいい事にした。
ここまで対策をしても、尚も側室を勧めに来る貴族がいた。
正直、うんざりしてしまった。
「皆さん、おはようございます」
「「「「「おはようございます!」」」」」
そんな中、今日は久しぶりに学園の教壇に立っていた。
やる気のある学園生の目に、僕の疲れ切った心が洗われた気がした。
ストレスフリーで話ができるなんて、本当に最高だ。
「それでは、今日はグループ学習です。四人から六人グループを作り、あるテーマに沿ってグループ内で話をします。各グループの発表を、みんなで検証しましょう」
「「「「「はい!」」」」」
今日の授業は、官僚研修にも取り入れられているグループディスカッションを行う。
学園生も、机をくっつけてそれぞれのグループを作った。
「今日のお題は『どうすれば王国と帝国の関係が改善するか』です。皆さんの知っての通り、王国と帝国は争いの末に講和条約を締結しました。そして、先生を含む王国使節団が先日まで帝国を訪れていました。徐々に王国と帝国の関係は改善の兆しは見えていますが、まだ道半ばです。そこで、皆さんにもどうすれば関係改善ができるかを考えてもらいます。正解不正解はないですので、思い切って自分の意見を言いましょう」
「「「「「はい!」」」」」
中々難しい話だけど、僕は学園生に王国と帝国の関係を早い段階で考えてもらいたかった。
学園生それぞれが意見を出し合い、中々白熱した議論を行っていた。
殆どの王国民が帝国に行ったことがないので、ある意味架空の話も出るだろう。
意見を言い合うだけでも、今日の段階では大きな収穫だ。
そして、グループ内で出た意見を黒板に書いていった。
「皆さん、色々な意見を出して頂きありがとうございました。大使館を置く、軍事協定を結ぶ、双方の交換留学をする、段階的に国境を開放する。他にも色々な意見が出て、先生も大変参考になりました。王国と帝国の関係改善は、まだ始まったばかりです。皆さんの様な、柔軟な発想を持った人が必要です」
僕が思っている以上に色々な意見が出て、僕もとても満足だ。
全て陛下とアーサー様から出ている意見だけど、こういう話が出るのもいいですね。
「そして、グループディスカッションにはもう一つ大切な事があります。それは、相手の話を聞いてかみ砕いて自分の中で理解する事です。自分の意見を言うだけでは、それはただの独演会です。お互いに、話し合いながらコミュニケーションを取ることがたいせつです。今日はうまくいかなかった人も、徐々に話す、聞くの勉強をしましょう」
「「「「「はい!」」」」」
自分の意見を一方的に言って、相手の話を聞かない官僚もいるのは確かだ。
だからこそ、聞くことの大切さを学んで欲しいと思った。
その後は、簡単に話せる範囲で帝国の事を説明した。
学園生にとって実際に帝国に行ったことがある人が目の前にいるので、質問もたくさん出た。
こうして、久しぶりの授業は問題なく終了した。
そして、授業が終わってから学園生にこんな事を聞いた。
「皆さんの中で、魔力があるけど訓練方法が分からない弟や妹などはいますか? 実は、明日一人の貴族の子弟を訓練するので、他にもいないか確認をしてみました」
魔法を使える人は、だいたい百人に一人の割合だ。
だから、学園生の中にいるのではと思ったのだ。
なお、学園生で魔法を使える人は、クリスとスラちゃんが基礎から教えていた。
すると、一人の学園生が手を上げた。
「あの、私の八歳の妹が魔法が使えるみたいです。でも、どんな魔法が使えるかも分からないです」
「魔力適性さえ分かれば大丈夫ですよ。明日朝、僕の屋敷に来て下さい」
「はい、分かりました」
という事で、コースター侯爵家の八歳の子が明日朝やってくる事になった。
後で、各所に連絡しておかないと。
スラちゃんもギンちゃんも、準備を頑張ろうと張り切っていたのだった。
この後はクリスの授業だから、僕は職員室へと移動したのだった。
「珍しいね、クリスがご飯を残すなんて」
「うーん、何だか調子が良くないんだよね……」
学園から屋敷に戻って昼食を食べるのだが、いつも大食いなクリスが珍しく少食だった。
風邪かなと思って回復魔法をかけても、健康そのものだ。
「もしかしたら、帝国へ行った疲れが出ているのかもね。午後はゆっくりと寝た方がいいよ」
「そうするわね。うーん、なんだろうか……」
クリス自身も、自身の体調不良に少し驚いていた。
普段から、冬でも風邪を引かないくらい身体が丈夫だ。
また二日間休暇なので、ゆっくりと体を休める事が先決だ。
「「「一緒にお昼寝する!」」」
アイちゃん達は、クリスとお昼寝をする気満々だ。
今日の午後は、少し穏やかになりそうだ。
王家の命を無視した貴族は軍に突き出していいという指示を陛下から貰い、更に文章にも残してくれた。
門兵にも、来客から用事を聞いて側室の話だったら軍を呼んでいい事にした。
ここまで対策をしても、尚も側室を勧めに来る貴族がいた。
正直、うんざりしてしまった。
「皆さん、おはようございます」
「「「「「おはようございます!」」」」」
そんな中、今日は久しぶりに学園の教壇に立っていた。
やる気のある学園生の目に、僕の疲れ切った心が洗われた気がした。
ストレスフリーで話ができるなんて、本当に最高だ。
「それでは、今日はグループ学習です。四人から六人グループを作り、あるテーマに沿ってグループ内で話をします。各グループの発表を、みんなで検証しましょう」
「「「「「はい!」」」」」
今日の授業は、官僚研修にも取り入れられているグループディスカッションを行う。
学園生も、机をくっつけてそれぞれのグループを作った。
「今日のお題は『どうすれば王国と帝国の関係が改善するか』です。皆さんの知っての通り、王国と帝国は争いの末に講和条約を締結しました。そして、先生を含む王国使節団が先日まで帝国を訪れていました。徐々に王国と帝国の関係は改善の兆しは見えていますが、まだ道半ばです。そこで、皆さんにもどうすれば関係改善ができるかを考えてもらいます。正解不正解はないですので、思い切って自分の意見を言いましょう」
「「「「「はい!」」」」」
中々難しい話だけど、僕は学園生に王国と帝国の関係を早い段階で考えてもらいたかった。
学園生それぞれが意見を出し合い、中々白熱した議論を行っていた。
殆どの王国民が帝国に行ったことがないので、ある意味架空の話も出るだろう。
意見を言い合うだけでも、今日の段階では大きな収穫だ。
そして、グループ内で出た意見を黒板に書いていった。
「皆さん、色々な意見を出して頂きありがとうございました。大使館を置く、軍事協定を結ぶ、双方の交換留学をする、段階的に国境を開放する。他にも色々な意見が出て、先生も大変参考になりました。王国と帝国の関係改善は、まだ始まったばかりです。皆さんの様な、柔軟な発想を持った人が必要です」
僕が思っている以上に色々な意見が出て、僕もとても満足だ。
全て陛下とアーサー様から出ている意見だけど、こういう話が出るのもいいですね。
「そして、グループディスカッションにはもう一つ大切な事があります。それは、相手の話を聞いてかみ砕いて自分の中で理解する事です。自分の意見を言うだけでは、それはただの独演会です。お互いに、話し合いながらコミュニケーションを取ることがたいせつです。今日はうまくいかなかった人も、徐々に話す、聞くの勉強をしましょう」
「「「「「はい!」」」」」
自分の意見を一方的に言って、相手の話を聞かない官僚もいるのは確かだ。
だからこそ、聞くことの大切さを学んで欲しいと思った。
その後は、簡単に話せる範囲で帝国の事を説明した。
学園生にとって実際に帝国に行ったことがある人が目の前にいるので、質問もたくさん出た。
こうして、久しぶりの授業は問題なく終了した。
そして、授業が終わってから学園生にこんな事を聞いた。
「皆さんの中で、魔力があるけど訓練方法が分からない弟や妹などはいますか? 実は、明日一人の貴族の子弟を訓練するので、他にもいないか確認をしてみました」
魔法を使える人は、だいたい百人に一人の割合だ。
だから、学園生の中にいるのではと思ったのだ。
なお、学園生で魔法を使える人は、クリスとスラちゃんが基礎から教えていた。
すると、一人の学園生が手を上げた。
「あの、私の八歳の妹が魔法が使えるみたいです。でも、どんな魔法が使えるかも分からないです」
「魔力適性さえ分かれば大丈夫ですよ。明日朝、僕の屋敷に来て下さい」
「はい、分かりました」
という事で、コースター侯爵家の八歳の子が明日朝やってくる事になった。
後で、各所に連絡しておかないと。
スラちゃんもギンちゃんも、準備を頑張ろうと張り切っていたのだった。
この後はクリスの授業だから、僕は職員室へと移動したのだった。
「珍しいね、クリスがご飯を残すなんて」
「うーん、何だか調子が良くないんだよね……」
学園から屋敷に戻って昼食を食べるのだが、いつも大食いなクリスが珍しく少食だった。
風邪かなと思って回復魔法をかけても、健康そのものだ。
「もしかしたら、帝国へ行った疲れが出ているのかもね。午後はゆっくりと寝た方がいいよ」
「そうするわね。うーん、なんだろうか……」
クリス自身も、自身の体調不良に少し驚いていた。
普段から、冬でも風邪を引かないくらい身体が丈夫だ。
また二日間休暇なので、ゆっくりと体を休める事が先決だ。
「「「一緒にお昼寝する!」」」
アイちゃん達は、クリスとお昼寝をする気満々だ。
今日の午後は、少し穏やかになりそうだ。


