五日間の休暇のうち、三日目は学園に顔を出す。
それ以外はどうやって過ごそうかなと、朝起きて思案していた。
アイちゃん達がいるし、ゆっくり遊ぼうかなとそう思っていた。
「「「「すー……」」」」
先ずは、クリスも含めた寝ている人達を起こさないとって思ったのだった。
「おかえりー!」
朝食を食べ終えると、元気な来客があった。
フリージアお祖母様とルートちゃんが、僕の屋敷を訪れたのだ。
どうやら、僕が帝国から帰ってきたと聞いたみたいだ。
「ルートちゃん、アイちゃん達の面倒をみてくれてありがとうね」
「僕はお兄ちゃんだから大丈夫だよ!」
ルートちゃんも、僕が不在の間にアイちゃん達の様子をみてくれた。
フリージアお祖母様も様子をみてくれたので、本当に感謝しかない。
「ルートはね、ケンお兄ちゃんのお話を聞くんだって朝から張り切っていたのよ」
フリージアお祖母様が何で僕の屋敷を訪れたのか、にこやかに教えてくれた。
どうやら、帝国で何があったのかを聞きたいみたいだ。
という事で、さっそくみんなで応接室へと向かった。
「帝国でも、魔導船に乗って帝都に行ったんだよ。とても元気な皇子様とあったんだよ」
「「「「へえー」」」」
アイちゃん達もやってきて、簡単な話をしていた。
昨日話した内容だけど、アイちゃん達も興味深そうに聞いていた。
「私、ケン、スラちゃんで、帝国兵の相手をしたのよ。帝国兵がまだ訓練不足ってのもあって、私達が圧勝したわ」
「「「「すごーい!」」」」
クリスも、スラちゃんと共に帝国での話をしていた。
あの、帝国兵を圧倒した話は程々にして下さいね。
とはいえ、ルートちゃん達は僕達の話を聞いて大盛り上がりだ。
フリージアお祖母様も、ニコニコしながら話を聞いていた。
すると、更なる来客が。
「ふふ、みんな集まって楽しそうね」
「お、お母様!?」
なんと、クリスの母親でもあるケーラさんが僕達の様子を見に来てくれたのだ。
ちびっ子達がはしゃいでいる姿に、ケーラさんもニンマリとしていた。
「あのね、ケンお兄ちゃんとクリスお姉ちゃんが帝国で凄かったんだよ!」
「そう、それは良かったわね」
ルートちゃんも、ケーラさんにニコニコしながら何があったかを報告していた。
朝イチだけど、みんなとても楽しそうで本当によかった。
ここまでは、本当によかった……
「失礼します、面会希望の貴族の方が来られました」
ハンナおばさんがかなり戸惑った表情で来客を告げたが、間違いなく面倒くさい相手なのだろう。
というか、今日はゆっくりする予定なのだから面倒くさい相手は勘弁して欲しい。
「なら、私も立ち会いますわ」
「私も一緒に話を聞きましょう」
流石というか、フリージアお祖母様とケーラさんがハンナおばさんの話を聞くなりすくっと立ち上がった。
クリスはルートちゃん達と一緒にいてもらい、僕達三人に加えてスラちゃんとトラちゃんもついてきてくれた。
「おお、これはこれはわざわざすみません。私は、アヤシイ子爵と申します」
別の応接室に入ると、如何にも商人っぽい横に大きい貴族が、持ち手をしながら僕達を迎えた。
この時点で、この貴族はかなり胡散臭い感じがプンプンする。
フリージアお祖母様とケーラさんも、、アヤシイ子爵にかなり警戒をしている。
勿論、スラちゃんとトラちゃんも超警戒モードだ。
すると、このアヤシイ子爵がとんでもない事を言ってきたのだ。
「ケン様に、私の娘を側室にとご提案に参りました。クリス様はとても武勇の優れた方ですが、まだお世継ぎをご懐妊……」
バン!
アヤシイ子爵の話を聞いた途端、僕、フリージアお祖母様、ケーラさん、更にはスラちゃんとトラちゃんも一斉にテーブルや床を叩いた。
正直、僕も怒り心頭だ。
当のアヤシイ子爵は、手揉みをしたまま固まっていた。
「僕とクリスは、結婚してまだ一年経っていません。それなのに、貴方は何を言っているのですか? 僕は、クリス以外の人と結婚する気はありません」
「うっ……」
最初に、僕がアヤシイ子爵の話を全面的に否定した。
ハッキリ言って、失礼極まりない発言だ。
アヤシイ子爵は僕が断言するレベルで拒否するとは思っていなかったのか、思わずたじろいだ声を出した。
「ケン君は、昨日まで王国の使節団として帝国に行っていました。労うことをするのならともかく、そんな話をする必要はありますか?」
「ぐっ……」
フリージアお祖母様は、アヤシイ子爵にタイミングの問題を指摘した。
全貴族には使節団の日程も出しているし、謁見の日程もつたえている。
常識的に考えれば、謁見後にこういう話を持ってくるのが筋だ。
「そもそも、アスター伯爵家がアヤシイ子爵家と婚姻を結んで何か利益はありますか? 単に、アヤシイ子爵家がアスター伯爵家の利益を得ようとしているだけではありませんか?」
「ちっ……」
ケーラさんは、アヤシイ子爵にある意味核心めいた話をした。
僕はアヤシイ子爵なんて知らないし、アヤシイ子爵は僕の財産や権力に食い入ろうとするのが本心だろう。
そして、僕は怒気をはらみながら立ち上がった。
「申し訳ありませんが、これ以上話す事はありません。速やかにご退出願います。これ以上居座るのでしたら、軍を呼びます」
「ぐっ、くそ!」
アヤシイ子爵は、捨て台詞を吐きながら足早に応接室を出ていった。
その間に、スラちゃんが通信用魔導具経由で各所に連絡してくれた。
「久々に、魂胆が見え見えな来客でした。クリスに失礼過ぎます」
「普通は、最低でも一年待ってからこういう話をするのが筋よ。非常識にも程があるわ」
「うちの娘を馬鹿にするなんて。命が惜しくないみたいね……」
僕、フリージアお祖母様以上に、娘を馬鹿にしたケーラさんの怒りは凄いものがあった。
スラちゃんとトラちゃんも、今直ぐアヤシイ子爵家を調べるという意気込みだった。
とはいえ、ここで下手に騒いではいけない。
幸いにして、王家もこの件に対応するという。
アヤシイ子爵は、僕の家の後ろ盾に、王太后様、ヘルナンデス様、ルーカス様がいるのを忘れているみたいだ。
「さあ、気持ちを切り替えましょう。喧嘩を売った相手が悪いと、アヤシイ子爵も直ぐに分かるでしょうね」
フリージアお祖母様が、ポンと手を叩いて話した。
僕達は、飲み物を口にして深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。
ちびっ子達の前で不機嫌な表情をしないようにして、後でクリスに何があったかを話そう。
そう思って、僕達はちびっ子達がいるもう一つの応接室へと向かったのだった。
それ以外はどうやって過ごそうかなと、朝起きて思案していた。
アイちゃん達がいるし、ゆっくり遊ぼうかなとそう思っていた。
「「「「すー……」」」」
先ずは、クリスも含めた寝ている人達を起こさないとって思ったのだった。
「おかえりー!」
朝食を食べ終えると、元気な来客があった。
フリージアお祖母様とルートちゃんが、僕の屋敷を訪れたのだ。
どうやら、僕が帝国から帰ってきたと聞いたみたいだ。
「ルートちゃん、アイちゃん達の面倒をみてくれてありがとうね」
「僕はお兄ちゃんだから大丈夫だよ!」
ルートちゃんも、僕が不在の間にアイちゃん達の様子をみてくれた。
フリージアお祖母様も様子をみてくれたので、本当に感謝しかない。
「ルートはね、ケンお兄ちゃんのお話を聞くんだって朝から張り切っていたのよ」
フリージアお祖母様が何で僕の屋敷を訪れたのか、にこやかに教えてくれた。
どうやら、帝国で何があったのかを聞きたいみたいだ。
という事で、さっそくみんなで応接室へと向かった。
「帝国でも、魔導船に乗って帝都に行ったんだよ。とても元気な皇子様とあったんだよ」
「「「「へえー」」」」
アイちゃん達もやってきて、簡単な話をしていた。
昨日話した内容だけど、アイちゃん達も興味深そうに聞いていた。
「私、ケン、スラちゃんで、帝国兵の相手をしたのよ。帝国兵がまだ訓練不足ってのもあって、私達が圧勝したわ」
「「「「すごーい!」」」」
クリスも、スラちゃんと共に帝国での話をしていた。
あの、帝国兵を圧倒した話は程々にして下さいね。
とはいえ、ルートちゃん達は僕達の話を聞いて大盛り上がりだ。
フリージアお祖母様も、ニコニコしながら話を聞いていた。
すると、更なる来客が。
「ふふ、みんな集まって楽しそうね」
「お、お母様!?」
なんと、クリスの母親でもあるケーラさんが僕達の様子を見に来てくれたのだ。
ちびっ子達がはしゃいでいる姿に、ケーラさんもニンマリとしていた。
「あのね、ケンお兄ちゃんとクリスお姉ちゃんが帝国で凄かったんだよ!」
「そう、それは良かったわね」
ルートちゃんも、ケーラさんにニコニコしながら何があったかを報告していた。
朝イチだけど、みんなとても楽しそうで本当によかった。
ここまでは、本当によかった……
「失礼します、面会希望の貴族の方が来られました」
ハンナおばさんがかなり戸惑った表情で来客を告げたが、間違いなく面倒くさい相手なのだろう。
というか、今日はゆっくりする予定なのだから面倒くさい相手は勘弁して欲しい。
「なら、私も立ち会いますわ」
「私も一緒に話を聞きましょう」
流石というか、フリージアお祖母様とケーラさんがハンナおばさんの話を聞くなりすくっと立ち上がった。
クリスはルートちゃん達と一緒にいてもらい、僕達三人に加えてスラちゃんとトラちゃんもついてきてくれた。
「おお、これはこれはわざわざすみません。私は、アヤシイ子爵と申します」
別の応接室に入ると、如何にも商人っぽい横に大きい貴族が、持ち手をしながら僕達を迎えた。
この時点で、この貴族はかなり胡散臭い感じがプンプンする。
フリージアお祖母様とケーラさんも、、アヤシイ子爵にかなり警戒をしている。
勿論、スラちゃんとトラちゃんも超警戒モードだ。
すると、このアヤシイ子爵がとんでもない事を言ってきたのだ。
「ケン様に、私の娘を側室にとご提案に参りました。クリス様はとても武勇の優れた方ですが、まだお世継ぎをご懐妊……」
バン!
アヤシイ子爵の話を聞いた途端、僕、フリージアお祖母様、ケーラさん、更にはスラちゃんとトラちゃんも一斉にテーブルや床を叩いた。
正直、僕も怒り心頭だ。
当のアヤシイ子爵は、手揉みをしたまま固まっていた。
「僕とクリスは、結婚してまだ一年経っていません。それなのに、貴方は何を言っているのですか? 僕は、クリス以外の人と結婚する気はありません」
「うっ……」
最初に、僕がアヤシイ子爵の話を全面的に否定した。
ハッキリ言って、失礼極まりない発言だ。
アヤシイ子爵は僕が断言するレベルで拒否するとは思っていなかったのか、思わずたじろいだ声を出した。
「ケン君は、昨日まで王国の使節団として帝国に行っていました。労うことをするのならともかく、そんな話をする必要はありますか?」
「ぐっ……」
フリージアお祖母様は、アヤシイ子爵にタイミングの問題を指摘した。
全貴族には使節団の日程も出しているし、謁見の日程もつたえている。
常識的に考えれば、謁見後にこういう話を持ってくるのが筋だ。
「そもそも、アスター伯爵家がアヤシイ子爵家と婚姻を結んで何か利益はありますか? 単に、アヤシイ子爵家がアスター伯爵家の利益を得ようとしているだけではありませんか?」
「ちっ……」
ケーラさんは、アヤシイ子爵にある意味核心めいた話をした。
僕はアヤシイ子爵なんて知らないし、アヤシイ子爵は僕の財産や権力に食い入ろうとするのが本心だろう。
そして、僕は怒気をはらみながら立ち上がった。
「申し訳ありませんが、これ以上話す事はありません。速やかにご退出願います。これ以上居座るのでしたら、軍を呼びます」
「ぐっ、くそ!」
アヤシイ子爵は、捨て台詞を吐きながら足早に応接室を出ていった。
その間に、スラちゃんが通信用魔導具経由で各所に連絡してくれた。
「久々に、魂胆が見え見えな来客でした。クリスに失礼過ぎます」
「普通は、最低でも一年待ってからこういう話をするのが筋よ。非常識にも程があるわ」
「うちの娘を馬鹿にするなんて。命が惜しくないみたいね……」
僕、フリージアお祖母様以上に、娘を馬鹿にしたケーラさんの怒りは凄いものがあった。
スラちゃんとトラちゃんも、今直ぐアヤシイ子爵家を調べるという意気込みだった。
とはいえ、ここで下手に騒いではいけない。
幸いにして、王家もこの件に対応するという。
アヤシイ子爵は、僕の家の後ろ盾に、王太后様、ヘルナンデス様、ルーカス様がいるのを忘れているみたいだ。
「さあ、気持ちを切り替えましょう。喧嘩を売った相手が悪いと、アヤシイ子爵も直ぐに分かるでしょうね」
フリージアお祖母様が、ポンと手を叩いて話した。
僕達は、飲み物を口にして深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。
ちびっ子達の前で不機嫌な表情をしないようにして、後でクリスに何があったかを話そう。
そう思って、僕達はちびっ子達がいるもう一つの応接室へと向かったのだった。


