「じゃあ、僕とクリスは教室に行ってくるね」
「「「「「「はーい」」」」」」
僕は、アリアちゃん達に声をかけて職員室を後にした。
教室に向かうと、ミッシェル先生とスラちゃんが卒園生と仲良く談笑していた。
「「おはようございます」」
「「ケン先生、クリス先生、おはようございます」」
僕とクリスが教室に入ると、学園生が一斉に返事をした。
今いる学園生から先生と呼ばれるのも、今日が最後だ。
そう思うと、何だか感慨深いなあ。
「では、この後十分後にホールに移動して卒園式を行います。貴重品などは、念の為に持って行って下さい」
「「「「「はい!」」」」」
この後の予定などを話して、時間までフリータイムだ。
「来年からは、王城や軍で働く同僚として接するね」
「でも、ケン先生は普段王太子殿下の執務室にいるので気軽に会いに行けないです」
女性生徒の話を聞き、他の学園生もウンウンと頷いた。
確かに僕はアーサー様と一緒に仕事をしているけど、意外と色々な場所に顔を出していた。
みんな忘れているけど、僕は王城で働き始めてまだ一年目だ。
「その、ケン先生は時々とんでもない活躍をされます。なので、もっと昔から働いている認識でした」
「ケン先生が打ち立てた功績って、本当に物凄いですよね。私たちが束になっても、全く敵わないです」
「小さな子どもを養育しているんですよね。昔から公共福祉にも積極的ですし、本当に凄いです」
学園生が矢継ぎ早に色々と話してきたが、その殆どが僕が凄いことをしたという話だった。
何というか、物凄くこそばゆい。
クリスもスラちゃん達も、何だかニヤニヤしているぞ。
「では、そろそろ移動時間です」
「「「「「はい!」」」」」
移動時間となり、僕達は連れ立って教室から卒園式が行われるホールへと移動した。
すると、ホールに予想外の人物がいたのだ。
「おっ、来たな」
何と、陛下が来賓席に座っていたのだ。
これには、僕もクリスもとても驚いた。
「ちょうど公務の合間に時間が出来た。第一回の卒園生なのだから、余も祝福してやらないとならない」
陛下は、もっともらしい事を言っていた。
王太后様もアリアちゃん達も陛下が来るとは知らなかったらしく、本当に急にやってきたんだ。
とはいえ、式次第は変わらない。
僕が司会なのも一緒なので、そのまま卒園式を進めることにした。
「それでは、これより卒園式を始めます。開式の言葉……」
僕の司会で、卒園式が始まった。
そして、開式の言葉の後は卒業証書授与だ。
学園長のイアン様が演台に立ち、学園生一人ひとりに卒業証書を手渡した。
学園生は緊張した面持ちで卒業証書を受け取り、席に戻るとホッと緊張から解き放たれていた。
「続きまして、来賓を代表して国王陛下より祝辞を頂戴いたします」
イアン様の挨拶の後は、唯一変わった箇所だ。
本来であれば王太后様の挨拶だったけど、流石に国王陛下を無視する訳にはいかない。
「学園生の諸君、映えある第一期生としての卒業おめでとう。諸君が学園で学んだという事は、国にとっても大きな意味を持つ。国は、まさに行政改革の真っ只中だ。優秀な諸君らを迎える事は、まさに国益に繋がるだろう。今は卒業の喜びを噛み締め、来年からは業務に精進することを期待する」
陛下の祝辞は、簡潔で分かりやすいものだった。
改革の真っ最中の国としても、優秀な人材は喉から手が出るほど欲しい。
陛下としても、学園生に期待する気持ちも大きいはずだ。
その後は、トラブルもなく順調に式典は進んだ。
「以上をもちまして、卒園式の一切を終了します」
こうして、卒園式は無事に終了した。
学園生は教会に戻って帰り支度をするのだが、ここで陛下が予想外の行動に出た。
「卒業、おめでとう」
「あ、ありがとうございます!」
何と、陛下は学園生一人ひとりとガッチリと握手をしたのだ。
更に、王太后様とアリアちゃん達もにこやかに学園生と握手をした。
これには、学園生もとても感激していた。
確か六歳の時に国境へ行く兵とも握手をしたし、陛下ならではの演出だ。
そして、陛下達はそのまま王城へと帰っていった。
僕達は、改めて教室へと移動した。
「皆さん、卒業おめでとうございます。こうして、無事に全員卒業を迎えることができ、僕もとても嬉しく思います」
僕も、教室に戻った学園生に声をかけた。
中には泣いている人もいるが、全員良い表情だ。
卒業証書入れは、僕のアイデアで作った。
今回は、特別に卒業証書を入れる額もプレゼントした。
「ケン君、本当にありがとうございました」
「ケン君に教えてもらい、本当に良かったです」
「クリス先生も、ありがとうございました」
僕は、帰路につく学園生一人ひとりと握手した。
クリスとミッシェル先生とも握手したが、二人とも目尻に涙を浮かべていた。
スラちゃん達も握手をしていたが、スラちゃんも色々と教えていたんだよね。
こうして、第一期生を無事に送り出せた。
「来月からは、制服に身を包んだ第二期生が入ってくるんですよね」
「そうね、とても楽しみだわ」
クリスとミッシェル先生は、ハンカチで涙を拭きながら誰も座っていない学園生の席を眺めていた。
この一年は、僕もとても勉強になった。
卒業した第一期生と配属先で出会うのを、僕はとても楽しみにしたのだった。
「「「「「「はーい」」」」」」
僕は、アリアちゃん達に声をかけて職員室を後にした。
教室に向かうと、ミッシェル先生とスラちゃんが卒園生と仲良く談笑していた。
「「おはようございます」」
「「ケン先生、クリス先生、おはようございます」」
僕とクリスが教室に入ると、学園生が一斉に返事をした。
今いる学園生から先生と呼ばれるのも、今日が最後だ。
そう思うと、何だか感慨深いなあ。
「では、この後十分後にホールに移動して卒園式を行います。貴重品などは、念の為に持って行って下さい」
「「「「「はい!」」」」」
この後の予定などを話して、時間までフリータイムだ。
「来年からは、王城や軍で働く同僚として接するね」
「でも、ケン先生は普段王太子殿下の執務室にいるので気軽に会いに行けないです」
女性生徒の話を聞き、他の学園生もウンウンと頷いた。
確かに僕はアーサー様と一緒に仕事をしているけど、意外と色々な場所に顔を出していた。
みんな忘れているけど、僕は王城で働き始めてまだ一年目だ。
「その、ケン先生は時々とんでもない活躍をされます。なので、もっと昔から働いている認識でした」
「ケン先生が打ち立てた功績って、本当に物凄いですよね。私たちが束になっても、全く敵わないです」
「小さな子どもを養育しているんですよね。昔から公共福祉にも積極的ですし、本当に凄いです」
学園生が矢継ぎ早に色々と話してきたが、その殆どが僕が凄いことをしたという話だった。
何というか、物凄くこそばゆい。
クリスもスラちゃん達も、何だかニヤニヤしているぞ。
「では、そろそろ移動時間です」
「「「「「はい!」」」」」
移動時間となり、僕達は連れ立って教室から卒園式が行われるホールへと移動した。
すると、ホールに予想外の人物がいたのだ。
「おっ、来たな」
何と、陛下が来賓席に座っていたのだ。
これには、僕もクリスもとても驚いた。
「ちょうど公務の合間に時間が出来た。第一回の卒園生なのだから、余も祝福してやらないとならない」
陛下は、もっともらしい事を言っていた。
王太后様もアリアちゃん達も陛下が来るとは知らなかったらしく、本当に急にやってきたんだ。
とはいえ、式次第は変わらない。
僕が司会なのも一緒なので、そのまま卒園式を進めることにした。
「それでは、これより卒園式を始めます。開式の言葉……」
僕の司会で、卒園式が始まった。
そして、開式の言葉の後は卒業証書授与だ。
学園長のイアン様が演台に立ち、学園生一人ひとりに卒業証書を手渡した。
学園生は緊張した面持ちで卒業証書を受け取り、席に戻るとホッと緊張から解き放たれていた。
「続きまして、来賓を代表して国王陛下より祝辞を頂戴いたします」
イアン様の挨拶の後は、唯一変わった箇所だ。
本来であれば王太后様の挨拶だったけど、流石に国王陛下を無視する訳にはいかない。
「学園生の諸君、映えある第一期生としての卒業おめでとう。諸君が学園で学んだという事は、国にとっても大きな意味を持つ。国は、まさに行政改革の真っ只中だ。優秀な諸君らを迎える事は、まさに国益に繋がるだろう。今は卒業の喜びを噛み締め、来年からは業務に精進することを期待する」
陛下の祝辞は、簡潔で分かりやすいものだった。
改革の真っ最中の国としても、優秀な人材は喉から手が出るほど欲しい。
陛下としても、学園生に期待する気持ちも大きいはずだ。
その後は、トラブルもなく順調に式典は進んだ。
「以上をもちまして、卒園式の一切を終了します」
こうして、卒園式は無事に終了した。
学園生は教会に戻って帰り支度をするのだが、ここで陛下が予想外の行動に出た。
「卒業、おめでとう」
「あ、ありがとうございます!」
何と、陛下は学園生一人ひとりとガッチリと握手をしたのだ。
更に、王太后様とアリアちゃん達もにこやかに学園生と握手をした。
これには、学園生もとても感激していた。
確か六歳の時に国境へ行く兵とも握手をしたし、陛下ならではの演出だ。
そして、陛下達はそのまま王城へと帰っていった。
僕達は、改めて教室へと移動した。
「皆さん、卒業おめでとうございます。こうして、無事に全員卒業を迎えることができ、僕もとても嬉しく思います」
僕も、教室に戻った学園生に声をかけた。
中には泣いている人もいるが、全員良い表情だ。
卒業証書入れは、僕のアイデアで作った。
今回は、特別に卒業証書を入れる額もプレゼントした。
「ケン君、本当にありがとうございました」
「ケン君に教えてもらい、本当に良かったです」
「クリス先生も、ありがとうございました」
僕は、帰路につく学園生一人ひとりと握手した。
クリスとミッシェル先生とも握手したが、二人とも目尻に涙を浮かべていた。
スラちゃん達も握手をしていたが、スラちゃんも色々と教えていたんだよね。
こうして、第一期生を無事に送り出せた。
「来月からは、制服に身を包んだ第二期生が入ってくるんですよね」
「そうね、とても楽しみだわ」
クリスとミッシェル先生は、ハンカチで涙を拭きながら誰も座っていない学園生の席を眺めていた。
この一年は、僕もとても勉強になった。
卒業した第一期生と配属先で出会うのを、僕はとても楽しみにしたのだった。


