今日は、学園の校外授業で大教会に向かった。
こういう宗教施設で話を聞くのも、とても大切な事だ。
「皆のもの、待っておったぞ」
「「「「「宜しくお願いします」」」」」
サイオン枢機卿様が、僕達を快く出迎えてくれた。
元気よく挨拶する学園生に、サイオン枢機卿様は満足そうに頷いた。
そして、教会内の長椅子に座ってサイオン枢機卿様からの講話を聞く事に。
「こうして、未来ある若者が教会に来て話を聞くのはとても嬉しいことじゃ。【蒼の治癒師】様の教え子として、胸を張っていいじゃろう」
最初に、サイオン枢機卿様は歓迎の挨拶をした。
最近、学園生はよく【蒼の治癒師】様の教え子と言われている。
僕が学園生に色々教えているのは間違いないが、何だかとてもこそばゆい感じだ。
「教会は、人々の心の安らぎの場所であるのは間違いない。しかし、弱者へ手を差し伸べるなどの福祉活動も忘れてはいけない。【蒼の治癒師】様は、大教会のみならず多くの教会で奉仕活動を行い人々を救った。その中には、孤児や寡婦の保護も含まれる」
サイオン枢機卿の話に、学園生は真剣な表情で耳を傾けた。
僕も、色々な場所で奉仕活動を行うのはとても良い勉強になった。
「残念なことに、中々貧富の格差はなくならない。それでも、スラム街の解体や新しい仕事の紹介など少しずつ動いてきた。これも、戦争が終わって国内に注力できたからじゃ。教会も、国と連携してできるだけ多くのものを救おうとしている」
サイオン枢機卿様は政治にも聡いので、こういった具体例をあげてくれる。
それに、サイオン枢機卿様だからこそ、ズバズバと言ってくれる。
学園生も、真剣にメモを取っていた。
「優秀な学園生だからこそ、国として何をしないといけないかをしっかりと把握しないとならない。失敗は沢山してよい。その分、国民の為の政治をすることを期待する」
「「「「「はい!」」」」」
その後も、サイオン枢機卿様はズバズバと学園生に講話した。
僕も、話を聞いていてとっても良い内容だと思った。
学園生も、とても充実した表情だ。
「サイオン枢機卿様、お話してくれてありがとうございます」
「ケン君よ、とても良い若者達じゃ。ケン君もよく指導しておる。これから、様々な経験をして大きく羽ばたくじゃろう」
僕は、サイオン枢機卿様にお礼を言いつつ、シスターに色々質問する学園生を眺めていた。
サイオン枢機卿様も、にこやかに学園生を眺めている。
来年入園する学園生もとても勤勉だし、僕もとてもワクワクしていた。
すると、ここで予想外の人が僕に声をかけたのだ。
「あら、ケン君じゃない」
「「「おはよー!」」」
「ウォン!」
王太后様が、アリアちゃん達を連れながら教会へと姿を見せたのです。
キチンとした服を着ているし、どうやら公務みたいですね。
ユキちゃんも、綺麗に毛並みを梳かれていた。
「僕は、学園生の校外学習の引率で大教会に来ました」
「そう、それは良いことね。私達は、孤児院への慰問よ」
孤児院への慰問は、王家のちびっ子にとっても大事な公務だ。
王都には数カ所の孤児院があり、月一回は必ず慰問に訪れていた。
「皆さん、王太后様御一行に挨拶をしましょう」
「「「「「王太后様、アリア様、ブライト様、ビアンカ様、おはようございます」」」」」
「「「おはよーございます!」」」
「ウォン!」
クリスの合図で学園生が元気よく挨拶をすると、アリアちゃん達だけでなくユキちゃんも負けじと元気よく挨拶をした。
そして、僕達の次の目的地が孤児院だったので、王太后様と一緒に向かう事にした。
「実は、視察は単に子ども達とふれあう訳ではないわ。孤児院がどういうものが不足しているかなどを把握して、場合によっては対応する必要があるわ。寄付をするのも大切だけど、自分の目で見る事も大切よ」
「「「「「はい!」」」」」
大教会の敷地内にある孤児院へ向かいつつ、王太后様が色々と説明してくれた。
貴族の義務として、寄付をするのは間違いではない。
でも、王太后様の言う通り直接接触するのもとても大切だ。
実際に着るものやタオルなどが不足して、王家と共に寄付をしたこともある。
「「「こんにちはー!」」」
「「「「「こんにちはー!」」」」」
孤児院に着くと、アリアちゃん達は普通に子ども達に挨拶をした。
「「「「「宜しくお願いします」」」」」
「ええ、こちらこそ宜しくお願いします」
学園生は、出迎えてくれたシスターさんに元気よく挨拶をした。
そして、直ぐに話が始まった。
「孤児院では、孤児の他に寡婦も保護をしています。子ども達も、ただ保護されているわけではなく、勉強や教会の手伝いなどを通じて大人になるための勉強をしています」
孤児院では、シスターさんが勉強を教えている。
子ども達も良い子が多く、とてもやる気に満ちていた。
少なくとも、孤児という悲壮感はない。
「それでも、やはり親がいなくて寂しい思いをする子も多くおります。だからこそ、私達は、この子達が立派に社会に出られるように支援をしております」
今年学園の入園試験に合格した孤児院の子どももいるし、やる気があれば様々な手助けができる。
しかし、やはり貴族家と比べると数段落ちてしまう。
「皆さんが、こうして孤児院を訪問してくれるのはとても大きな意味があります。国のために、そしてこの子達の将来のために頑張って下さい」
「「「「「はい!」」」」」
とても良い話が聞けたと、学園生は元気よくシスターさんにお礼を言った。
今日みんなを大教会に連れてきて本当に良かったと、僕もホッと胸を撫で下ろした。
「「「「「あそぼー!」」」」」
そして、アリアちゃん達と孤児院の子ども達は、僕達の話が終わるのをキラキラとした目で待っていた。
こうして、孤児と触れ合うのも、今日の勉強の一環だ。
「ふふ、【蒼の治癒師】様の教え子ね。とても良いネーミングだわ。それに負けないだけの、真面目さもあるわね」
「「「「「きゃー!」」」」」
王太后様が見守る先には、追いかけっこでちびっ子達に翻弄される学園生の姿があった。
ちびっ子達は、本当にすばしっこいもんね。
こういうのも、とても良い経験ですよ。
こういう宗教施設で話を聞くのも、とても大切な事だ。
「皆のもの、待っておったぞ」
「「「「「宜しくお願いします」」」」」
サイオン枢機卿様が、僕達を快く出迎えてくれた。
元気よく挨拶する学園生に、サイオン枢機卿様は満足そうに頷いた。
そして、教会内の長椅子に座ってサイオン枢機卿様からの講話を聞く事に。
「こうして、未来ある若者が教会に来て話を聞くのはとても嬉しいことじゃ。【蒼の治癒師】様の教え子として、胸を張っていいじゃろう」
最初に、サイオン枢機卿様は歓迎の挨拶をした。
最近、学園生はよく【蒼の治癒師】様の教え子と言われている。
僕が学園生に色々教えているのは間違いないが、何だかとてもこそばゆい感じだ。
「教会は、人々の心の安らぎの場所であるのは間違いない。しかし、弱者へ手を差し伸べるなどの福祉活動も忘れてはいけない。【蒼の治癒師】様は、大教会のみならず多くの教会で奉仕活動を行い人々を救った。その中には、孤児や寡婦の保護も含まれる」
サイオン枢機卿の話に、学園生は真剣な表情で耳を傾けた。
僕も、色々な場所で奉仕活動を行うのはとても良い勉強になった。
「残念なことに、中々貧富の格差はなくならない。それでも、スラム街の解体や新しい仕事の紹介など少しずつ動いてきた。これも、戦争が終わって国内に注力できたからじゃ。教会も、国と連携してできるだけ多くのものを救おうとしている」
サイオン枢機卿様は政治にも聡いので、こういった具体例をあげてくれる。
それに、サイオン枢機卿様だからこそ、ズバズバと言ってくれる。
学園生も、真剣にメモを取っていた。
「優秀な学園生だからこそ、国として何をしないといけないかをしっかりと把握しないとならない。失敗は沢山してよい。その分、国民の為の政治をすることを期待する」
「「「「「はい!」」」」」
その後も、サイオン枢機卿様はズバズバと学園生に講話した。
僕も、話を聞いていてとっても良い内容だと思った。
学園生も、とても充実した表情だ。
「サイオン枢機卿様、お話してくれてありがとうございます」
「ケン君よ、とても良い若者達じゃ。ケン君もよく指導しておる。これから、様々な経験をして大きく羽ばたくじゃろう」
僕は、サイオン枢機卿様にお礼を言いつつ、シスターに色々質問する学園生を眺めていた。
サイオン枢機卿様も、にこやかに学園生を眺めている。
来年入園する学園生もとても勤勉だし、僕もとてもワクワクしていた。
すると、ここで予想外の人が僕に声をかけたのだ。
「あら、ケン君じゃない」
「「「おはよー!」」」
「ウォン!」
王太后様が、アリアちゃん達を連れながら教会へと姿を見せたのです。
キチンとした服を着ているし、どうやら公務みたいですね。
ユキちゃんも、綺麗に毛並みを梳かれていた。
「僕は、学園生の校外学習の引率で大教会に来ました」
「そう、それは良いことね。私達は、孤児院への慰問よ」
孤児院への慰問は、王家のちびっ子にとっても大事な公務だ。
王都には数カ所の孤児院があり、月一回は必ず慰問に訪れていた。
「皆さん、王太后様御一行に挨拶をしましょう」
「「「「「王太后様、アリア様、ブライト様、ビアンカ様、おはようございます」」」」」
「「「おはよーございます!」」」
「ウォン!」
クリスの合図で学園生が元気よく挨拶をすると、アリアちゃん達だけでなくユキちゃんも負けじと元気よく挨拶をした。
そして、僕達の次の目的地が孤児院だったので、王太后様と一緒に向かう事にした。
「実は、視察は単に子ども達とふれあう訳ではないわ。孤児院がどういうものが不足しているかなどを把握して、場合によっては対応する必要があるわ。寄付をするのも大切だけど、自分の目で見る事も大切よ」
「「「「「はい!」」」」」
大教会の敷地内にある孤児院へ向かいつつ、王太后様が色々と説明してくれた。
貴族の義務として、寄付をするのは間違いではない。
でも、王太后様の言う通り直接接触するのもとても大切だ。
実際に着るものやタオルなどが不足して、王家と共に寄付をしたこともある。
「「「こんにちはー!」」」
「「「「「こんにちはー!」」」」」
孤児院に着くと、アリアちゃん達は普通に子ども達に挨拶をした。
「「「「「宜しくお願いします」」」」」
「ええ、こちらこそ宜しくお願いします」
学園生は、出迎えてくれたシスターさんに元気よく挨拶をした。
そして、直ぐに話が始まった。
「孤児院では、孤児の他に寡婦も保護をしています。子ども達も、ただ保護されているわけではなく、勉強や教会の手伝いなどを通じて大人になるための勉強をしています」
孤児院では、シスターさんが勉強を教えている。
子ども達も良い子が多く、とてもやる気に満ちていた。
少なくとも、孤児という悲壮感はない。
「それでも、やはり親がいなくて寂しい思いをする子も多くおります。だからこそ、私達は、この子達が立派に社会に出られるように支援をしております」
今年学園の入園試験に合格した孤児院の子どももいるし、やる気があれば様々な手助けができる。
しかし、やはり貴族家と比べると数段落ちてしまう。
「皆さんが、こうして孤児院を訪問してくれるのはとても大きな意味があります。国のために、そしてこの子達の将来のために頑張って下さい」
「「「「「はい!」」」」」
とても良い話が聞けたと、学園生は元気よくシスターさんにお礼を言った。
今日みんなを大教会に連れてきて本当に良かったと、僕もホッと胸を撫で下ろした。
「「「「「あそぼー!」」」」」
そして、アリアちゃん達と孤児院の子ども達は、僕達の話が終わるのをキラキラとした目で待っていた。
こうして、孤児と触れ合うのも、今日の勉強の一環だ。
「ふふ、【蒼の治癒師】様の教え子ね。とても良いネーミングだわ。それに負けないだけの、真面目さもあるわね」
「「「「「きゃー!」」」」」
王太后様が見守る先には、追いかけっこでちびっ子達に翻弄される学園生の姿があった。
ちびっ子達は、本当にすばしっこいもんね。
こういうのも、とても良い経験ですよ。


