お母さんたちの滞在期間は一週間なのだけど、五日目にサマンサお姉ちゃんの様子を見る為にお父さんが実家に帰りました。
お父さんはドラちゃん便に乗れないので、早朝に馬車で帰ったけどね。
そして、滞在最終日の今日は連日の活動で判明した少し大きい犯罪組織の拠点を制圧する事になっています。
「ナオ君のお母様、連日のご協力に感謝申し上げます。ブレアとナンシーの結婚式の際に、皆さまに勲章を授ける事が決定いたしました」
「過分なご対応こちらこそ感謝いたします。私たちは、王都で頑張るナオの手伝いをしたままですので」
王城に到着した僕たちを待っていたヘンリーさんが、お母さんとにこやかに言葉を交わしていました。
お母さんの場合は、合法的に大暴れできたのでストレス発散できているかもしれません。
ここ数日、お母さんの機嫌が凄く良いんだよね。
今日は久々に勇者パーティ全員が揃うけど、引き続きお母さんとカエラとキースも犯罪組織の拠点制圧に参加します。
王都郊外にある廃墟に犯罪組織の拠点があるそうなので、僕たちは馬車に乗って王城前から出発しました。
「もうすぐ犯罪者の拠点に到着しますが、複数の魔法使いの存在が確認されています。中々の使い手もいるそうです」
二台の馬車で分乗しながら現地に向かったのだけど、僕たちの乗った馬車で近衛騎士がある情報を伝えてきました。
広範囲探索魔法で廃村の中を確認すると、全部で三十の反応がありました。
中々人数を揃えている中、お母さんがニコリとしながら近衛騎士に返事をしました。
「ふふ、大丈夫ですわ。子ども達もおりますし、私も久々に少し力を出せそうですわ」
「「だいじょーぶ!」」
「は、はあ……」
近衛騎士はこの数日のお母さんの暴れっぷりを知っているので、少し顔を引きつらせながら返事をしていました。
カエラとキースも元気よく返事をしているけど、とにかく無茶をしないように気を付けないと。
どうも、僕の家族が申し訳ありません。
パカパカパカ。
馬車は、無事に廃村の少し前に到着しました。
僕たちは、馬車を降りて直ぐに準備を整えます。
ヘンリーさん達も馬車から降りてきた、その時でした。
「あっ、廃村から何か飛んできます。魔法の攻撃です!」
「「「えっ!?」」」
犯罪組織の構成員の先制攻撃に、シンシアさん達は思わず固まってしまいました。
僕は、直ぐに魔法障壁を展開しようと魔力を溜めました。
「「えーい!」」
シュイン、ズドーーーン!
ズガガガーーーン。
「「「えー!」」」
僕の脇に移動したカエラとキースが、手を繋いで特大のエアロカノンを放ったのです。
双子だからできる早業で、廃村から放たれた魔法を一気に押し返してしまいました。
廃村に二人の放ったエアロカノンが着弾してもの凄い音がしたけど、犯罪組織の構成員は生きているかな……
慌ててもう一度広範囲探索魔法で廃村の中を確認したけど、どうやら反応の数は変わらなかった。
明らかに動きの悪い反応もあったけど、思わずホッとしてしまった。
「カエラ、キース、良い反応で魔法を放ったけどちょっと出力が強過ぎね。もう少し出力を押さえる様にしないといけないわ」
「「はーい」」
お母さんは、特大のエアロカノンを放ったカエラとキースに謎の注意をしていた。
僕としては、魔法障壁で犯罪組織の構成員が放った魔法を防ぎつつ迎撃していけば良いと思っちゃったよ。
ヘンリーさんも、思わず苦笑しながら改めて作戦を指示しました。
「ごほん。では、改めて作戦を実行する。といっても、各個撃破になるが犯罪組織の構成員を極力殺害しないように注意することだ。カエラとキースは、他の兵と共に馬車と馬を守る任務を与える」
「「「はっ」」」
「「はーい」」
ヘンリーさんは、さらりとカエラとキースの事も気遣ってくれました。
二人とも、やりがいのある仕事を任されて気合十分です。
キキちゃんも馬車のところに残るので、戦力としても十分ですね。
では、早速作戦開始です。
お父さんはドラちゃん便に乗れないので、早朝に馬車で帰ったけどね。
そして、滞在最終日の今日は連日の活動で判明した少し大きい犯罪組織の拠点を制圧する事になっています。
「ナオ君のお母様、連日のご協力に感謝申し上げます。ブレアとナンシーの結婚式の際に、皆さまに勲章を授ける事が決定いたしました」
「過分なご対応こちらこそ感謝いたします。私たちは、王都で頑張るナオの手伝いをしたままですので」
王城に到着した僕たちを待っていたヘンリーさんが、お母さんとにこやかに言葉を交わしていました。
お母さんの場合は、合法的に大暴れできたのでストレス発散できているかもしれません。
ここ数日、お母さんの機嫌が凄く良いんだよね。
今日は久々に勇者パーティ全員が揃うけど、引き続きお母さんとカエラとキースも犯罪組織の拠点制圧に参加します。
王都郊外にある廃墟に犯罪組織の拠点があるそうなので、僕たちは馬車に乗って王城前から出発しました。
「もうすぐ犯罪者の拠点に到着しますが、複数の魔法使いの存在が確認されています。中々の使い手もいるそうです」
二台の馬車で分乗しながら現地に向かったのだけど、僕たちの乗った馬車で近衛騎士がある情報を伝えてきました。
広範囲探索魔法で廃村の中を確認すると、全部で三十の反応がありました。
中々人数を揃えている中、お母さんがニコリとしながら近衛騎士に返事をしました。
「ふふ、大丈夫ですわ。子ども達もおりますし、私も久々に少し力を出せそうですわ」
「「だいじょーぶ!」」
「は、はあ……」
近衛騎士はこの数日のお母さんの暴れっぷりを知っているので、少し顔を引きつらせながら返事をしていました。
カエラとキースも元気よく返事をしているけど、とにかく無茶をしないように気を付けないと。
どうも、僕の家族が申し訳ありません。
パカパカパカ。
馬車は、無事に廃村の少し前に到着しました。
僕たちは、馬車を降りて直ぐに準備を整えます。
ヘンリーさん達も馬車から降りてきた、その時でした。
「あっ、廃村から何か飛んできます。魔法の攻撃です!」
「「「えっ!?」」」
犯罪組織の構成員の先制攻撃に、シンシアさん達は思わず固まってしまいました。
僕は、直ぐに魔法障壁を展開しようと魔力を溜めました。
「「えーい!」」
シュイン、ズドーーーン!
ズガガガーーーン。
「「「えー!」」」
僕の脇に移動したカエラとキースが、手を繋いで特大のエアロカノンを放ったのです。
双子だからできる早業で、廃村から放たれた魔法を一気に押し返してしまいました。
廃村に二人の放ったエアロカノンが着弾してもの凄い音がしたけど、犯罪組織の構成員は生きているかな……
慌ててもう一度広範囲探索魔法で廃村の中を確認したけど、どうやら反応の数は変わらなかった。
明らかに動きの悪い反応もあったけど、思わずホッとしてしまった。
「カエラ、キース、良い反応で魔法を放ったけどちょっと出力が強過ぎね。もう少し出力を押さえる様にしないといけないわ」
「「はーい」」
お母さんは、特大のエアロカノンを放ったカエラとキースに謎の注意をしていた。
僕としては、魔法障壁で犯罪組織の構成員が放った魔法を防ぎつつ迎撃していけば良いと思っちゃったよ。
ヘンリーさんも、思わず苦笑しながら改めて作戦を指示しました。
「ごほん。では、改めて作戦を実行する。といっても、各個撃破になるが犯罪組織の構成員を極力殺害しないように注意することだ。カエラとキースは、他の兵と共に馬車と馬を守る任務を与える」
「「「はっ」」」
「「はーい」」
ヘンリーさんは、さらりとカエラとキースの事も気遣ってくれました。
二人とも、やりがいのある仕事を任されて気合十分です。
キキちゃんも馬車のところに残るので、戦力としても十分ですね。
では、早速作戦開始です。

