昼食を食べたら、ヘンリーさんたちと実務について打ち合わせを行います。
守備隊長さんも同席してくれたけど、最初に前代官が書いた書類をみんなに見てもらいました。
「これは、ちょっと酷いですね。なんて書いてあるのか、判読するのにかなり苦労します」
「やはり、皆さんもそう思っていらっしゃいますね。私たち守備隊も、代官からの書類を複数人で確認していました」
新しい代官も守備隊長さんも、やっぱりあの暗号みたいな前代官の書類を見て苦笑していました。
ひと目見ただけじゃ、絶対に解読出来ないよね。
前代官の不正な資料は、僕たちが王都に戻る時には全て持ち帰ります。
王城の人も、この資料を解読するのは大変だと思いますよ。
取り敢えず前代官の資料を見るのはここまでにして、これからの町の運営について話をしましょう。
「予算は確保してありますので、必要な町の運営は行えると思います。ただ、公共事業も横領していましたので、どこまで公共事業ができるかは不明です」
「今すぐに補修が必要なものはないですが、順を追って進めましょう。町の人とともに、リストアップしていきましょう」
おお、新しい代官と守備隊長がどんどんと色々なことを決定していくよ。
この分なら、執事が復帰すればうまく回りそうですね。
ヘンリーさん、シンシアさん、スラちゃんも、満足そうに頷いていました。
その後も予算関連の話を暫くして、守備隊長さんは詰所に戻って行きました。
「では、私は予算案を作成しますので暫く作業いたします」
「私も手伝おう。シンシアとスラちゃん、それにナオ君ももう少し残ってくれ」
ということで、僕たちもお手伝いしながら代官が予算案を作っていきます。
ヘンリーさんとスラちゃんが時々代官にアドバイスをしていたけど、僕はまだまだ分からないことがたくさんあります。
その辺りは、王都に戻ったらヘンリーさんが改めて教えてくれるそうです。
「ナオ君も、立派な貴族家当主だ。今すぐにってことはないけど、独立すれば色々なことを判断しないとならない。少しずつ覚えていこう」
僕もいつまでもオラクル公爵家にいる訳にもいかないし、そういう貴族として必要なことを覚えないといけないね。
でも、暫くは冒険者活動も頑張りたいなあって思っています。
こうして無事に今日のお仕事も終わり、男の子とドラちゃんたちが一緒にお風呂に入っていました。
朝王都から一緒に来たこともあるので、すっかり仲良くなっていますね。
「わあ、おいしーよ!」
「ふふ、いっぱい食べていいのよ」
夕食時には、男の子がとても美味しそうにお肉を頬張っていました。
お母さんもニンマリとしているけど、実は前代官は食事を出してもマズイと作り直しさせたこともあるそうです。
なので、料理人や使用人にとってこうして素直に美味しいと言ってくれるのはとても嬉しいそうです。
これからは、男の子が毎日美味しいって言いそうですね。
守備隊長さんも同席してくれたけど、最初に前代官が書いた書類をみんなに見てもらいました。
「これは、ちょっと酷いですね。なんて書いてあるのか、判読するのにかなり苦労します」
「やはり、皆さんもそう思っていらっしゃいますね。私たち守備隊も、代官からの書類を複数人で確認していました」
新しい代官も守備隊長さんも、やっぱりあの暗号みたいな前代官の書類を見て苦笑していました。
ひと目見ただけじゃ、絶対に解読出来ないよね。
前代官の不正な資料は、僕たちが王都に戻る時には全て持ち帰ります。
王城の人も、この資料を解読するのは大変だと思いますよ。
取り敢えず前代官の資料を見るのはここまでにして、これからの町の運営について話をしましょう。
「予算は確保してありますので、必要な町の運営は行えると思います。ただ、公共事業も横領していましたので、どこまで公共事業ができるかは不明です」
「今すぐに補修が必要なものはないですが、順を追って進めましょう。町の人とともに、リストアップしていきましょう」
おお、新しい代官と守備隊長がどんどんと色々なことを決定していくよ。
この分なら、執事が復帰すればうまく回りそうですね。
ヘンリーさん、シンシアさん、スラちゃんも、満足そうに頷いていました。
その後も予算関連の話を暫くして、守備隊長さんは詰所に戻って行きました。
「では、私は予算案を作成しますので暫く作業いたします」
「私も手伝おう。シンシアとスラちゃん、それにナオ君ももう少し残ってくれ」
ということで、僕たちもお手伝いしながら代官が予算案を作っていきます。
ヘンリーさんとスラちゃんが時々代官にアドバイスをしていたけど、僕はまだまだ分からないことがたくさんあります。
その辺りは、王都に戻ったらヘンリーさんが改めて教えてくれるそうです。
「ナオ君も、立派な貴族家当主だ。今すぐにってことはないけど、独立すれば色々なことを判断しないとならない。少しずつ覚えていこう」
僕もいつまでもオラクル公爵家にいる訳にもいかないし、そういう貴族として必要なことを覚えないといけないね。
でも、暫くは冒険者活動も頑張りたいなあって思っています。
こうして無事に今日のお仕事も終わり、男の子とドラちゃんたちが一緒にお風呂に入っていました。
朝王都から一緒に来たこともあるので、すっかり仲良くなっていますね。
「わあ、おいしーよ!」
「ふふ、いっぱい食べていいのよ」
夕食時には、男の子がとても美味しそうにお肉を頬張っていました。
お母さんもニンマリとしているけど、実は前代官は食事を出してもマズイと作り直しさせたこともあるそうです。
なので、料理人や使用人にとってこうして素直に美味しいと言ってくれるのはとても嬉しいそうです。
これからは、男の子が毎日美味しいって言いそうですね。

