「今日はさぁ〜。サバの味噌煮にしようと思う」「やめて?問題が解決したから?何で話ししてるじゃん」「それでさぁ〜。今日は誰と会ってきたの」気づけば私は全ての質問に答えていました。毎日毎日様々な質問をしてくる彼に対して律儀に全て答えていました。今思うと途中で電話に出なければ良かったのです。いや、待って。何回かそうしました。そしたら鬼電です。恐る恐る出れば「どうして電話に出なかったんだ!」と。電話に出ないお前を心配したのに。こんなに心配したのに。こんなに待ったのに。Aさんの呼び方がナカタさんからお前に変わったのもその頃です。そこからまた質問です。「ぇぇ。また近所の金子さんと話したの?何で話したの?駄目っていたじゃん」
「お前は今日のご飯なんにするの?え?カレー?やめとけよ。身体に悪いから野菜入れろって。もっと別のものにすればいいじゃん。肉じゃがは?」「今日のテレビはニュースでいいと思うよ。どう思う?」
気づけば質問は私の意思を奪うものになりました。「お風呂は週に3日入ればいいんだよ。分かった?光熱費が勿体ないじゃん」「転職したばかりで身体が重い?俺は体調がいいかしか聞いていない!!分かった?」「今日のご飯は肉じゃが?ダサぁ。もっとひねったものにしろよ。カレーは?」
気づけばAさんの電話は私の言動の自由を奪うものになりました。