友達はいる。休み時間に話す相手も、休日に出かける相手もいる。でも、好きな音楽の話をしていて、相手が「それ、知らない」と言ったとき、別の話題に変えずにいられるほどの関係はなかった。
知らないと言われること自体は、別にいい。知らないものなんて誰にでもあるし、私だって、友達が好きだと言うものを知らないことのほうが多い。
怖いのは、その先だった。
頑張って説明したのに、相手が困ったように笑ったとき。あるいは、最後まで聞いてくれたあとで、「ふうん、そうなんだ」と、何事もなかったみたいに話を終わらせられたとき。
その瞬間、自分の好きなものが、ほんの少しだけ、つまらないものになってしまう気がする。
もちろん、本当はそんなことはないのだと思う。
相手が興味を持たなかったからといって、好きなものの価値が変わるわけじゃない。
そんなことは、頭ではわかっている。
それでも私は、好きなものを誰かに話すたび、相手の顔色をうかがってしまう。
どのくらい熱心に話せば、引かれずに済むのか。どこで話を切り上げれば、つまらない人だと思われずに済むのか。そんなことばかり考えているうちに、結局、何も話さないほうが楽だと思うようになった。
知らないと言われること自体は、別にいい。知らないものなんて誰にでもあるし、私だって、友達が好きだと言うものを知らないことのほうが多い。
怖いのは、その先だった。
頑張って説明したのに、相手が困ったように笑ったとき。あるいは、最後まで聞いてくれたあとで、「ふうん、そうなんだ」と、何事もなかったみたいに話を終わらせられたとき。
その瞬間、自分の好きなものが、ほんの少しだけ、つまらないものになってしまう気がする。
もちろん、本当はそんなことはないのだと思う。
相手が興味を持たなかったからといって、好きなものの価値が変わるわけじゃない。
そんなことは、頭ではわかっている。
それでも私は、好きなものを誰かに話すたび、相手の顔色をうかがってしまう。
どのくらい熱心に話せば、引かれずに済むのか。どこで話を切り上げれば、つまらない人だと思われずに済むのか。そんなことばかり考えているうちに、結局、何も話さないほうが楽だと思うようになった。



