第四章 好きなもの
四年生。
このころ、私は「推し」ができた。
三年生のときに私をいじめていた女子とは、別のクラスになった。
でも、男子とは同じクラスだった。
そして、今年もまあ、うるさいクラスだった。
ただ、担任の先生は結構ノリがよくて、可愛くて。
私にとっては、かなり「アタリ」の先生だった。
四年生の最初は、何事もなく過ぎていった。
何も問題なんてなかった。
――最初は。
四年生で一番印象に残っているのは、また泣いたことだった。
四年生の掃除時間には、音楽を流すことができた。
私は、もちろん推しの曲を流していた。
自分の好きな曲を、学校で流せる。
それだけで、私はちょっと嬉しかった。
でも、それを男子にバカにされた。
どうでもいいと思っている男子だった。
だからこそ、余計につらかった。
自分にとって大切なものを、どうでもいい相手に笑われる。
それが、嫌だった。
しかも、一度だけでは終わらなかった。
何度も。
何度も。
毎日のようにバカにされた。
私は、毎日のように泣いた。
泣いて、次の日には学校へ行って。
そして、またバカにされる。
そんな日々が、一か月ほど続いた。
ある日、私は去年と同じように、布団にくるまって泣いていた。
また、ここに戻ってきた。
三年生のころと同じ場所。
でも、去年とは少し違った。
今度は、「自分の好きなもの」を笑われていた。
やがて私は、少しずつ空気を読むようになった。
掃除時間に流す曲も、流行っている曲を選ぶようになった。
そうすれば、バカにされることは少なくなった。
私は、自分の好きなものを守るために、自分の好きなものを隠すようになった。
それが正しかったのかは、今でも分からない。
今でも、たまにバカにされることはある。
でも、昔ほど気にしなくなった。
好きなものを笑われても、
「まあ、いいか」
と思えるようになった。
四年生は、そんな一年だった。
推しができて。
好きなものが増えて。
その好きなものを否定されて。
それでも、少しずつ自分の守り方を覚えていった。
私はまだ、自分の「好き」を堂々と見せることができなかった。
でも、確かにそこには、
私が大切にしたいものがあった。
四年生。
このころ、私は「推し」ができた。
三年生のときに私をいじめていた女子とは、別のクラスになった。
でも、男子とは同じクラスだった。
そして、今年もまあ、うるさいクラスだった。
ただ、担任の先生は結構ノリがよくて、可愛くて。
私にとっては、かなり「アタリ」の先生だった。
四年生の最初は、何事もなく過ぎていった。
何も問題なんてなかった。
――最初は。
四年生で一番印象に残っているのは、また泣いたことだった。
四年生の掃除時間には、音楽を流すことができた。
私は、もちろん推しの曲を流していた。
自分の好きな曲を、学校で流せる。
それだけで、私はちょっと嬉しかった。
でも、それを男子にバカにされた。
どうでもいいと思っている男子だった。
だからこそ、余計につらかった。
自分にとって大切なものを、どうでもいい相手に笑われる。
それが、嫌だった。
しかも、一度だけでは終わらなかった。
何度も。
何度も。
毎日のようにバカにされた。
私は、毎日のように泣いた。
泣いて、次の日には学校へ行って。
そして、またバカにされる。
そんな日々が、一か月ほど続いた。
ある日、私は去年と同じように、布団にくるまって泣いていた。
また、ここに戻ってきた。
三年生のころと同じ場所。
でも、去年とは少し違った。
今度は、「自分の好きなもの」を笑われていた。
やがて私は、少しずつ空気を読むようになった。
掃除時間に流す曲も、流行っている曲を選ぶようになった。
そうすれば、バカにされることは少なくなった。
私は、自分の好きなものを守るために、自分の好きなものを隠すようになった。
それが正しかったのかは、今でも分からない。
今でも、たまにバカにされることはある。
でも、昔ほど気にしなくなった。
好きなものを笑われても、
「まあ、いいか」
と思えるようになった。
四年生は、そんな一年だった。
推しができて。
好きなものが増えて。
その好きなものを否定されて。
それでも、少しずつ自分の守り方を覚えていった。
私はまだ、自分の「好き」を堂々と見せることができなかった。
でも、確かにそこには、
私が大切にしたいものがあった。
