あの子みたいには、なれなくて。だから私は私を生きる。

ああ、今日も良い天気だ。


私は、夜遅くまでの仕事で寝ているお母さんを起こさないように「行ってきます」と呟き、家を出た。




八月末まで続いていた暑い夏休みも、昨日で終わりなんだ……!

今更ながら、実感が湧いてくる。


今日は九月一日で、始業式。


「ふふふ〜ん♪」

新しい季節が始まって、私の鼻から鼻歌がこぼれ出た。

よし、頑張るぞ……!!



私は大股で通学路を進んでゆく。


私の学校生活は、どんなものか。


それは、はっきり言っちゃうと、




……めちゃくちゃ地味。

いや、私という存在地味子だから、学校生活も地味なんだよね。

でも。


同じように地味で気も合う親友、一ノ瀬紗良もいるし、特に喧嘩に巻き込まれることもない、平和な生活だ。