名前のない僕らは

第一章 夢のない僕

高校2年の春
「はーい、今日から一年間担任の水野直樹だ。今年からは、来年の受験に向けて将来のことを考える年になる。2年の今から目標を考え
 とくように。よし。じゃあ、1人ずつ自己紹介をしていってくれ。一番から」
先生に指名され一番から順に自己紹介をしていく。
「将来……か。」
先生の言葉がやけに頭の中に残った。
まぁ……、別にいま考えなくたって、まだ高校2年の春だから時間はたんまりとある。

まだ…ね。。。
「次狐森。」
ぼーっとかんだえているうちに自分の番がきてしまった。
「はい…。えっと……、狐森 海って言います。