竜王学園での新しい生活を始めて約二週間が経った日曜日、日奈子は朝から弁当を作っていた。
自分のためのものではなく、皇牙に持たせるためのものだ。
皇牙は今夜ダイナ・リーグの試合があり、東京郊外の村に行く予定になっている。
村の廃校をバックに、校庭で戦うというシチュエーションらしい。
弁当の内容はお任せと言われたが、日奈子は皇牙の好物ばかり作った。
重箱に鶏の唐揚げとエビフライ、牛肉を使った韓国風のり巻き、大葉で挟み込んだ和風ハンバーグ、鮭の味噌マヨネーズ焼き、ニンジンサラダ、タケノコとシイタケのオイスター煮などを詰めた。
いつの間にか鼻歌を歌っていたことに気づき、日奈子はそんな自分に笑ってしまう。
好意を持っている人のために弁当を作るなんて初めての経験で……それも、大事な試合前の食事を任せてもらえたことが嬉しくて仕方なかった。
「日奈子、入ってもいいか?」
約束の時間になると皇牙が訪ねてくる。
日奈子は「はーい、どうぞー」とキッチンから答え、重箱を風呂敷で包んだ。
持ち上げてみるとずっしりと重くて、とても一人分とは思えない。
それでもきっと皇牙は余裕で食べてしまうだろう。なかなかの健啖家なのだ。
「せっかくの日曜に悪いな」
「いえいえ、凄く楽しく作らせていただきました」
「お前が楽しめたならよかった。弁当の中身については気になるが聞かないでおこう。開ける時のお楽しみだ」
日奈子は皇牙に弁当を手渡し、思い切って「いってらっしゃい」と言ってみる。
皇牙からは「いってきます」と微笑みを返された。
彼はこれからバトルフィールドに向かう予定で、見送りをしたら一旦お別れだ。
日奈子は今日初めて、皇牙の試合を観戦することになっている。
綾人とD4と日奈子の六人で竜王スタジアムに行くのだ。
「今夜の試合、応援してます。頑張ってください」
「絶対勝つから見ていてくれ」
「はい、凄く楽しみです」
自分のためのものではなく、皇牙に持たせるためのものだ。
皇牙は今夜ダイナ・リーグの試合があり、東京郊外の村に行く予定になっている。
村の廃校をバックに、校庭で戦うというシチュエーションらしい。
弁当の内容はお任せと言われたが、日奈子は皇牙の好物ばかり作った。
重箱に鶏の唐揚げとエビフライ、牛肉を使った韓国風のり巻き、大葉で挟み込んだ和風ハンバーグ、鮭の味噌マヨネーズ焼き、ニンジンサラダ、タケノコとシイタケのオイスター煮などを詰めた。
いつの間にか鼻歌を歌っていたことに気づき、日奈子はそんな自分に笑ってしまう。
好意を持っている人のために弁当を作るなんて初めての経験で……それも、大事な試合前の食事を任せてもらえたことが嬉しくて仕方なかった。
「日奈子、入ってもいいか?」
約束の時間になると皇牙が訪ねてくる。
日奈子は「はーい、どうぞー」とキッチンから答え、重箱を風呂敷で包んだ。
持ち上げてみるとずっしりと重くて、とても一人分とは思えない。
それでもきっと皇牙は余裕で食べてしまうだろう。なかなかの健啖家なのだ。
「せっかくの日曜に悪いな」
「いえいえ、凄く楽しく作らせていただきました」
「お前が楽しめたならよかった。弁当の中身については気になるが聞かないでおこう。開ける時のお楽しみだ」
日奈子は皇牙に弁当を手渡し、思い切って「いってらっしゃい」と言ってみる。
皇牙からは「いってきます」と微笑みを返された。
彼はこれからバトルフィールドに向かう予定で、見送りをしたら一旦お別れだ。
日奈子は今日初めて、皇牙の試合を観戦することになっている。
綾人とD4と日奈子の六人で竜王スタジアムに行くのだ。
「今夜の試合、応援してます。頑張ってください」
「絶対勝つから見ていてくれ」
「はい、凄く楽しみです」
