キャンピングカーが速度を落とし、重厚なゲートを潜ったのがわかった。
どうやら竜王スタジアムの敷地内に入ったようだ。
スモークガラス越しに外を窺うと、夕空を切り裂く無数のレーザービームが視界に飛び込んでくる。
それに加えてドローンショーが行われており、あまりに派手で目を引かれた。
ドローンが形作るのは恐竜の姿だ。種類などは日奈子にはわからないが、代表格のティラノサウルスを模したものはすぐにわかる。
「わ、凄い……」
スタジアムは白と黒を基調とした巨大なドームだった。
真新しく洒落たドームではあるものの、外から見ている分には他のドームとさほど変わらない。
車はドームに近づいて行き、スロープを下りて地下に入った。
そこは駐車場になっていて、ほどなくして車が停まる。
「はい到着ー。ここはVIPと関係者用の地下駐車場で、専用エントランスから中に入れるようになってるよ」
「初めての観戦がVIP席なんて、日奈子ちゃんついてるー」
「そ、そうですよね」
赤羽と青沼の言葉に、日奈子は嬉しさよりも申し訳なさを感じる。
こんなことなら、ルナのダイナ・リーグ話をもっと真剣に聞いておけばよかった。
結衣花がテレビを観ている時に目に入ることはあったのに、結衣花の好きなものに対して少なからず反発意識があり、興味を持ちたくない気持ちがあった。
まさか自分が竜人の先祖返りで、リーグ人気ナンバー1選手の竜王院皇牙の生餌になるなんて、夢にも思わなかった展開だ。
──人生って、いつ何が起こるかわからない……。
キャンピングカーから降りた日奈子は、皇牙の広い背中を見つめる。
VIP専用エントランスで受付を済ませ、黒く大きなエレベーターに乗り込んだ。
中には巨大なディスプレイが嵌め込まれていて、Dの文字を爪で引っかいたようなシンボルマークが表示されている。ダイナ・リーグのロゴだ。
──うわ、凄い音!
格闘技のスタジアムらしく、エレベーターの中には重低音の音楽が大ボリュームで流れている。
太古の野生を呼び覚ますような……少々野蛮で強烈なドラムビートに、耳も心臓もびっくりした。
エレベーターはVIPフロアで停まり、扉が開くと視界も一気に開ける。
どうやら竜王スタジアムの敷地内に入ったようだ。
スモークガラス越しに外を窺うと、夕空を切り裂く無数のレーザービームが視界に飛び込んでくる。
それに加えてドローンショーが行われており、あまりに派手で目を引かれた。
ドローンが形作るのは恐竜の姿だ。種類などは日奈子にはわからないが、代表格のティラノサウルスを模したものはすぐにわかる。
「わ、凄い……」
スタジアムは白と黒を基調とした巨大なドームだった。
真新しく洒落たドームではあるものの、外から見ている分には他のドームとさほど変わらない。
車はドームに近づいて行き、スロープを下りて地下に入った。
そこは駐車場になっていて、ほどなくして車が停まる。
「はい到着ー。ここはVIPと関係者用の地下駐車場で、専用エントランスから中に入れるようになってるよ」
「初めての観戦がVIP席なんて、日奈子ちゃんついてるー」
「そ、そうですよね」
赤羽と青沼の言葉に、日奈子は嬉しさよりも申し訳なさを感じる。
こんなことなら、ルナのダイナ・リーグ話をもっと真剣に聞いておけばよかった。
結衣花がテレビを観ている時に目に入ることはあったのに、結衣花の好きなものに対して少なからず反発意識があり、興味を持ちたくない気持ちがあった。
まさか自分が竜人の先祖返りで、リーグ人気ナンバー1選手の竜王院皇牙の生餌になるなんて、夢にも思わなかった展開だ。
──人生って、いつ何が起こるかわからない……。
キャンピングカーから降りた日奈子は、皇牙の広い背中を見つめる。
VIP専用エントランスで受付を済ませ、黒く大きなエレベーターに乗り込んだ。
中には巨大なディスプレイが嵌め込まれていて、Dの文字を爪で引っかいたようなシンボルマークが表示されている。ダイナ・リーグのロゴだ。
──うわ、凄い音!
格闘技のスタジアムらしく、エレベーターの中には重低音の音楽が大ボリュームで流れている。
太古の野生を呼び覚ますような……少々野蛮で強烈なドラムビートに、耳も心臓もびっくりした。
エレベーターはVIPフロアで停まり、扉が開くと視界も一気に開ける。
