夢の続きは君が描いて

それから約三週間がたった。

スマホの画面をつけては消す、を繰り返す。

「ちょっと、澪ちゃんさっきからソワソワしすぎだって。いつもこんな感じなの?」

「うるさい。ひよりは、なんでそんなに冷静なの?」

「え~、なんでだろう。でもドキドキはしてるよ」

ひよりは腕を伸ばしながらそう言う。

「それよりもさ、ダンスの練習しようよ」

「わかった…」

あたしはスマホをベンチの上に置いて、立ち上がる。

その瞬間、ブーッと音が鳴った。

慌ててスマホを確認する。


『一次審査通過のお知らせ』


え、まじで…。

何回も確認するけど、文字は間違いなく『通過』と書いてある。

「…ひより、通った!」

嬉しくてパッと顔をあげると、ひよりもスマホを見つめていた。

「私も、通ったよ~」

ひよりも、通ったんだ。微笑みながら、ひよりは画面を見せてくる。

「そっか、良かった」

嬉しいはずなのに、少しだけモヤモヤした。

「次は二次審査だね!絶対に一緒に受かろう」

腕まくりして張り切るひよりを見て、あたしも「よしっ」と気合いをいれる。

動画を流して、二人で日が暮れるまで踊った。