夢の続きは君が描いて

空を見上げると、雲が広がっていた。さっきまで晴れていたのに、今にも雨が降り出しそうだった。

「できた?澪ちゃん」

ひよりはスマホを片手にあたしに訊ねてくる。

「うん、できた!ひよりは?」

「私も、できたよ~」

あたしはひよりの返事を聞いて、再び自分のスマホの画面に視線を落とす。もう一度、名前や自己PRの欄を確認した。

「ちょっと待って!私も確認する」

ひよりはそう言うと、自分のスマホを見て書いた文章を読み直した。数十分が過ぎた。

雲はその間にもずっと動いていた。隙間からは徐々に、太陽の光が姿を現そうとしている。

「大丈夫!」

「じゃあ、応募しよう」

「うん!」

二人でそれぞれ応募ボタンを押した。あたしは持っていたお守りを、空に透かす。今度は、自分の夢をちゃんと描けるようにと願いを込めて。



『応募しました』