ブルー・アワーに舟を放つ

1
九月十四日。強烈なアラームの音で目を覚ました。
最近は、こうでもしないと起きることができない。耳の鼓膜がビリビリと感電したように痺れて、少し耳鳴りもする。
寝ぼけた目をこすりながら体を起こし、デジタル時計の日付を確認する。
――あれからひと月が経つのか。
夏芽がこの世を去ってから、僕は抜け殻のようだった。心の中はがらんどうで、食欲もなく、すべてにおいて無気力だった。
夏も終わりかけているというのに、蝉はまだジリジリと鳴いていて、そのことがますます僕の心を蝕んだ。
抜け殻を飛び出した彼らは、こんなにも激しく求愛をし、命を燃やそうとしているというのに――。
僕には、何もない。僕の心の拠り所だった生命が消えてしまった。
ぼうっとしたまま、ベッド脇に置いたスマホに手を伸ばす。画面を見ると、留守電にメッセージが残されていた。母さんからだった。
音声を再生すると、母さんの高い声が部屋に響いた。
『理人?明日、従妹の美紀ちゃんの結婚式が品川であってね。今日から品川のホテルに宿泊するの。着くのが夕方くらいになるんだけど、夕飯でもどう?会いたいから連絡して』
「‥‥‥今日?何でまた‥‥‥」
ふと、母さんの優しい笑顔が頭に浮かんだ。元気そうな声に、心なしか安心感をおぼえた。
大賞を受賞したとき、「喜びのあまり、親戚中に電話をかけてしまった」、と電話をくれた母さん。こんなことが起こるなんて、と、母さんは興奮冷めやらぬ様子で喜んでいた。
母さんは、いつも僕の失敗を笑い飛ばしてくれた。どんなに上手くいかなくても、努力を否定しないでくれたのは母さんだけだった。
小説家という肩書は、自分の力で勝ち取ったわけではなかったので、凄く複雑な気分だったけれど――、だけど、心のどこかで、母さんを喜ばせることが出来て良かった、と思っている自分がいた。
――そういえば、父さんは、僕が小説を出版したことについて、どう思ったのだろう。
そう考えた直後、僕は一瞬冷静になった。自分がひどく愚かに思えた。父さんの思い描く理想の息子になっていなければ、僕を東京に出したことについて納得しないに決まっている。
そんなことを考えていると、スマホが再び振動した。母さんからのメールだった。
『理人に見せたいものがあるのよ。だからお願い。連絡して』
「何だろ‥‥‥。仕方ないな‥‥‥」
僕は了解、と返事を打つと、ベッドから起き上がった。

品川駅に降りたった時、夏が終わりかけていることに気づいた。駅構内を涼しい風が吹き抜けていく。
駅前のホテルのロビーに到着すると、ワンピースを着た母さんが、きちんと化粧をしてソファに座って待っていた。「理人」と僕の名を呼び、明るく手を振る母さんは、いつもより綺麗に見えた。
「久しぶり、理人。なんだか大人になったみたい」
母さんはにっこりと笑うと、宿泊している部屋まで僕を案内してくれた。
部屋に入ると、母さんはベッド脇に置いていたスーツケースを開けて、数冊の本を取り出しながら言った。
「近所の奥さんが、小説を買ってくださったの。東京に行くって伝えたら、サインが欲しいって。ねえ、これにサインしてくれない?」
それは、『言わずもがな いと恋し』の単行本だった。
本にサインをしながら、僕は訊いた。
「見せたいものって‥‥‥この本?」
僕が言うと、母さんは「ああ」と言って笑った。そして、違うの、と首を振ると、再びスーツケースを開き、少し大きめの箱を取り出した。プレゼントなのか、包装紙に包まれている。
「これ、父さんから」
僕は、しばらくその包みを呆然と見つめていた。言葉もなく立ち尽くしている僕の背中に、母さんはそっと手を置いて言った。
「ごめんね。突然で驚いたよね。だけど、父さんが理人のために、って用意したものだから、良かったら見てあげてほしいの」
母さんの懇願の言葉に負け、僕はゆっくり包装紙を剥がし、箱を開けた。 
「これ‥‥‥」
僕の目の前に、青く光り輝く世界が現れた。すぐに、それがシャガールの絵の模写だとわかった。
「父さんが、理人に、って。シャガールの『パリの太陽』という絵の模写よ。これは、父さんがここ数か月かけて仕上げたものなの。理人との思い出の絵でもあるって」
思い出という感傷的な言葉を、あのひとが使うのだという衝撃とともに、父さんと美術館に行った日の記憶が戻って来た。その絵は、確かにあの日、僕と父さんが選んだ絵だった。
「これ・・・・・あの時の」
「覚えてるの?」 
「うん。‥‥‥でも、どうして?」
「父さん、お祝いのつもりなの。理人の本が出版されたこと、すごく嬉しかったのよ」
「…‥‥え?」
「父さんの夢は、ずっと理人の夢が叶うことだった」
その言葉に、僕は胸が詰まる思いがした。
――父さんは僕の受賞について、ずっと何も言ってくれなかったのに。
同時に、複雑な想いが胸の中を渦巻いた。小説家になることは、元々僕の夢ではなかったから。
「そんなこと今ごろ言われても‥‥‥」
「小さいころに父さんに言われたこと、傷ついたよね。身勝手だと思ったよね」
母さんの弱々しい声に、返事ができない。うん、と言ってしまえれば、楽になるのだろうに。
「ごめんね‥‥‥。母さん、理人が父さんに色々言われて落ち込んでる姿をずっと見てきたから」
僕は、首を振った。そのことについて、母さんを責めるつもりは全くない。
「でも、何だってお祝いが、この絵なの」
「これが、理人にいちばん気持ちが伝わる絵だから、って言ってたわ」
「‥‥‥どういうこと?」
「さあ。そこまでは教えてくれなかったわ。父さんは、シャイだからね」
母さんは、ぼんやりとした様子で窓の外に目線をやった。
夜が近づいていた。ホテルの庭園の木々にライトアップの光が灯り、その向こう側に東京タワーの赤い光が見えた。
そのとき、母さんは「あ」と声を上げた。
「そういえば、最近気になることがあって」
「何?」
「2階に飾られていた黒い絵、おぼえてる?‥‥‥あれ、この絵をもとに描いたらしいの」
「あの、気味の悪い絵?」
僕は、黒塗りの絵を思い出した。暗闇の中に赤く光る球体。父さんは、あれが僕だと言った。子宮の中に命を宿した、赤ん坊だと――。
「厳密にいえば‥‥‥、あの絵の下絵は、この「パリの太陽」だったらしいの」
「‥‥‥え?」
「父さん、画家の夢を絶たれて、自暴自棄になっちゃってね。それで、この赤い太陽のところだけ残して、真っ黒に塗りたくっちゃったらしくて。‥‥‥結局、あの絵に描かれた赤い球体は、もともとはこの太陽だったってことよ」
 ――太陽。
その真実を前に、僕は動けなくなった。思いがけず、かすれた声が出た。そんな、と。
「母さん、もう二十年以上父さんの傍にいるけど、そのことを話してくれたの、ついこの間なのよ。家を買ったばかりの頃、その絵を飾りながら、『学生時代の最後に、情熱を傾けて描いた絵だ』とか偉そうに語っていたけど‥‥、ただ模写の上から色を塗っただけなんて、自称芸術家が、聞いて呆れるわよねぇ」
母さんは苦笑しながらそう言ったが、僕は笑えなかった。腕を伸ばして絵を持ち、大きな太陽と向き合う。熱を帯びたようなその赤い色は、自室傍にあった絵の赤と、確かに同一だった。
「そんなことないよ。‥‥‥きっと、父さんなりに、何か思うことがあったんじゃないの」
迷うことなくそう言って、僕は母さんの顔を見た。母さんの瞳に、一瞬影が差したのを、僕は見逃さなかった。何か辛いことを思い出したような、そんな陰りがそこにはあった。
「理人って、人を想うとき、まっすぐだよね。そういうところ、父さんにそっくり」
「‥‥‥え?」
「そうね。本当は、すべて真っ黒に塗ってしまいたかったと思う。あの頃の父さんは、そのくらい絶望していた」
僕は、あの『葛藤』という名の絵を前にした父さんの顔を思い出した。どこか別世界を漂っているような、虚ろな瞳。
「絵を描くのをやめた父さんは、どこか魂が抜けたみたいになってた。でも、理人がお腹に出来たって伝えた日から変わったの。人が変わったみたいに仕事に打ち込むようになった。理人には何一つ不自由させたくないから、ってね。本当に嬉しかったのね」
そのとき、僕の脳裏に、夏芽の朗らかな声が蘇った。
――見えている姿と、その本質は違うかもしれない。
夏芽のことばを思い出したその瞬間、僕は何かから解放されたような気がした。今まで僕をがんじがらめにし、苛んできたものが、するりと僕の体から離れた。
夏芽の言ってくれたことは、間違いじゃなかった。彼女の言葉はいつも温かく、僕の沈んだ気持ちを癒してくれた。
そのことを思い出した瞬間、僕の瞳から一粒、涙が零れた。
母さんに見られないよう、体の向きを変える。
「実は‥‥‥、僕も初めて話すけど。父さんは、あの黒塗りの絵の赤い球体が、僕だって言ったんだ」
「え……?」
「子宮に命を宿した赤ん坊を描いた、って。そして、その子に自分の夢を託したと・・・・・。僕はずっと、あの赤いものが、自分自身だと思っていた」
「それは初耳だわ」
「今まで、誰にも言ったことなかったから」
「そうなのね‥‥‥。でも、理人、ダメよ。そういうの」
 母さんが、僕の言動を咎めるように、眉をひそめて言う。
「父さんは、そのことを理人だけに伝えたかったんじゃないかしら。それって父と息子だけの‥‥‥男と男の会話よ。そんな話を、簡単に母さんの耳に入れちゃダメじゃない」
耳をふさぎながら、母さんはそう言った。聞かなかったことにする、と笑いながら。
「‥‥‥なるほどね。だけど、そこに父さんの愛があったわけか」
「‥‥‥愛?」
「そう。いびつな形だけど、あなたを懸命に思う愛。それに、その太陽は、父さんの希望の光でもあったのね」
――暗闇の中にいてもなお、光り続ける希望。
自室のそばにあった絵のことを、僕はふたたび思った。
この青く輝く世界を暗黒に塗りつぶしてしまうほどの絶望の感覚。その感覚を、今の僕は理解できる。この先どう進んでいけばいいかわからなくなるほど真っ暗な闇の中に、光が差し込むだけで、心は救われるはずだから。
僕は、父さんを少し許せるような気がした。父さんは言葉が少なく、考えていることは今もよくわからない。
けれど、もっと話をすれば、本当の気持ちが見えてくるかもしれない。これまでの、数々の沈黙の意味も。
「習い事をやめていい」と言ったのも、父さんは僕のことを縛り付けようとせず、自由にしてくれただけなのかもしれない。
――東京でやりたいことがあるなら、しっかり頑張りなさい。
いつかの父さんの声が、耳の奥に聞こえたような気がした。
母さんは、僕の手の中にある絵をふたたび覗き込むと、嬉しそうに笑った。愛おしいものを見つめるような、そんな眼差しだった。
「父さん、最近また絵を描くようになったのよ。あっ‥‥。そういえば、父さんが教えてくれたっけ。シャガールが、青い景色の中に浮かぶ太陽を赤く塗ったわけを」
「え。なに?その話、ちょっと気になる」
僕が訊くと、母さんは嬉しそうな顔で、にやりと笑った。
「あっ。聞きたい?聞きたければ、帰ってきなさいよ。父さん、得意げに教えてくれるわよ」
父さんの顔が、頭に浮かんだ。不器用で呑み込みが遅い僕に、色んなことを教え、そして与えてくれようとした父さん。中学校に入ってからは、ほとんど話もしなくなってしまった。最後に言葉を交わしたのは、家を離れる前夜だった。おやすみ、とか、ほんの挨拶程度の会話だったと思う。
僕の表情に何かを感じ取ったのか、母さんは客室の窓を開けてバルコニーに出た。透明な夜の風が、部屋に入り込んでくる。
「そうそう、今年の冬休みは帰ってきなさいよ。クリスマスに手作りケーキを用意するから。クリスマスって、子供がいなきゃつまらないんだからね~。去年父さんと二人でイブを祝ったら、『最後の晩餐みたいだな』って言われたんだから。もう最近のあのひとったら、辛気臭くて困るのよ。ほんと勘弁してよ~って感じよ!」
母さんのその言葉を、僕は背を向けたまま聞いていた。
気づかれないように、シャツの袖でそっと涙を拭う。
「うん‥‥‥今年の年末は帰るよ。父さんにもよろしく伝えて」
                  
2
それから、二か月が経ち、気づけば十一月の終わりになっていた。
冬の足音が聞こえるころ、僕の日常は変わり始めていた。
執筆を再開し、日々を重ねていくうちに、生きる気力を取り戻しつつあった。今は学業と並行して、二作目の執筆も少しずつ進んでいる。今日は学校は休みだが、早起きして原稿を書いた。
正午になったことに気づき、パソコンの上書き保存を押すと、スミさんから久しぶりに電話が入った。
「あっ、理人先生~?ゲラが上がって来たので、先日速達でお送りしました。また見ておいてくださいねぇ」
スミさんの、けだるげな声が耳元に響く。ああ、今日も睡眠不足なんだなと察知して、僕は余計なことは言わない。編集者を苛立たせることをしないのは、駆け出しの作家として最低限のマナーだ。
僕は大きく伸びをすると、散歩に出かけることにした。行先は、何となく決まった。
夏芽と夏祭りに行った上野公園まで、足を伸ばしてみることにした。

上野公園に足を踏み入れると、木々が赤や黄色に染まっているのが見えた。
深呼吸をしながら、公園の中に入って行く。ざくざく、と足元で音がする。地面はたくさんの落ち葉が敷き詰められて、まるでカラフルな絨毯を広げたようだ。
「青々としていた木々は、やがてその葉を赤く染める。そして、葉を落とし、長い冬の間、じっと静かに再生の日を待つ」
公園の落ち葉を踏みしめながら、僕はそれを口にした。『言わずもがな いと恋し』の最終章にある美月の台詞だ。
ふたたび大きく息を吸って、その匂いを嗅いだ。地面から立ち昇ってくるその葉の匂いは、軽やかで香ばしく、季節が冬に移ろいでいくことを感じさせた。
木々の間から、燦さんと陽の光が差し込んでくる。空気には、ぴんと糸を張ったような冷たさがあるが、不思議と心地よさを感じる。
ベンチに腰掛け、落ち葉を一枚拾い上げた。太陽に透かして見ると、葉脈が、綺麗にその中を走っているのがわかった。自然が織りなす芸術的な美しさに、思わず息をのむ。
生きているものの営みは、思っている以上にシンプルだ、と僕は思う。それはすべて体系づけられていて、僕たちも、自然に呼応するように生きている。風に乗る渡り鳥のように。海を旅する魚のように。僕らもまた、彼らと同じように流れていく。その終着点が、いつ、どこに来るのかもわからないまま。
作家をやめることも出来た。
白川夏芽という作家を失った今、僕に残された道は何だろう、と最初は考えていた。
僕の人生という物語の、終着点も。
目の前が真っ暗になって、どう生きていくべきかが分からなくなって、夏芽と別れてからしばらくの間、途方に暮れた。
そして、彼女の八つ目の願いの意味を考えていた。――「ずっと、理人の物語に生きたい」。
おそらく夏芽は、自分がこの世を去っても、僕の記憶に留まりたいと願ってそう書いたのだろう。
しかし、厳密にいえば、僕はこの願いをまだ叶えていない。
このことに気づいたとき、僕は思った。作家として、夏芽を僕の物語の中で輝かせたい、と。
そして同時に、僕なりの生き方を模索していかなければならない、と感じた。生きていく中での希望の光を、どうしても夏芽の魂の中に求めてしまうから。
自分のための人生を生きて、と教えてくれた夏芽には申し訳ない気持ちだけど‥‥‥。 
自分の人生を生きること、大切な誰かのために生きること――それは真逆の生き方のようで、きっとそうではない。
僕の大切な誰かは、僕の命の一部になって、力をくれるから。
そして、誰かのために生きた命は、いつか自分を生かしてくれる。
そう信じることで、僕はこれからも旅を続けられる。
僕は、夏芽に祈りを捧げるため、目を閉じた。
漆黒の闇に、一筋の光が走る。
あの夜に見た灯台がまぶたに浮かぶ。
――夏芽、どうか見守っていて。僕の人生の長い旅路を。ときに戸惑い、自分の道を見失うこともあるかもしれない。けれど、きみが教えてくれたことを胸に、僕の人生を大切に生きていくよ。
「夏芽」 
僕は声に出してその名を呼んだ。
白亜の灯台は、僕に返事をするように、強い光を放った。
僕という小さな舟を、正しい航路に導くように。

僕は今、物語を書いているんだ。
ねえ、夏芽。良かったら、聞いてくれる?
この物語は、いろんな人に読んでもらいたいと思っているんだ。大切な人を亡くした人や、残された人生を、どんな風に生きたらいいか分からない人のために。
きみがここに戻って来てくれた奇跡は、きっとその人たちの希望になると思うから。
きみがこの世界から消えても、僕の心の中にはきみがいて、いつだってお話ができるんだ。
どうやって、って? もちろん、僕と君だけにつながる周波数で、すぐに繋がる。僕が、物語を書くのをやめない限りはね。
あの交換ノートは僕らの小さな秘密基地だったけれど、今の僕たちの前にはもっと大きな世界が広がっていて――僕らは果てしないストーリーの線上にいるんだ。
そのことに気づいた今、僕は物語を書くのが楽しくてたまらない。「今日はきみをどこに連れて行こうか‥‥‥?」ってね。朝起きてすぐに、そんなことばかり考えるんだ。
世界はこんなに楽しくて、美しくて、きらきらしていて――、日常では気が付かないような些細なしあわせを、きみが気づかせてくれたんだ。たとえばそれは、クッキー缶の中に、雨粒のついた窓ガラスに、本の中表紙に、あるいは、パフェスプーンの上に。
夏芽がいてくれたから、僕の人生は光り輝いている。
きみが教えてくれた、『一生に一度しかない、十七歳の夏』も、青春のきらめきという光をまとって、永遠のものになった。
そして、きみがいなくなった今も、僕はこの一瞬一瞬を大切に、自分の足で歩んでいる。
宝石が零れ落ちそうなあの星空の下、天の川のほとりで僕が願ったことは、今も変わらない。
ああ、強くなりたい。そして、いつかまたきみに会いたい。
お願いだから、その日まで、僕のことを忘れないで。



きみが僕に小説という形で愛を伝えたように、
僕もまた、きみへの愛をここに残そう。
その物語の名は、『ブルー・アワーに舟を放つ』