子リスの兄妹、ママを探しに行く

アルディとディージャは叔母さんに感謝しました。それでも、まだママのことが忘れられませんでした。それに、きゅうくつな巣で過ごすのも大変なのです。それは、日本の住宅事情を考えれば、想像がつくことだと思います。

それで、アルディはおばさんの巣を飛び出して、ママを探しに行くことにしました。そう決めるとすぐに、アルディは木をかけ下りて家の前の通りを渡りました。すると、あわてたディージャがついてくるのです。アルディは何度もディージャのことを振り払おうとするのですが、ディージャは必死でついてきます。それで、アルディも諦めました。二匹は一緒にママを探しに行くことにしたのです。

地面に降りてすぐに注意しなければならないのは大きな動物です。犬や猫などのペットはもちろん、この辺には、キツネ、たぬき、タカといった野生動物がいます。幸い、リスは抜群の木登り能力とジャンプ力で、木にさえ登れればそれらの動物から逃れることができます。

当然、夜寝る時は木の上です。木の上の高いところにいる限り、安全なので、ぐっすりと眠れるのです。そして、主に朝夕の静かな時、食べ物を探します。この時期にある食べ物はどんぐりのように栄養がないので、沢山食べないとなりません。

それから、動物よりももっと巨大で、速くて、危ないのは、自動車です。この辺は人々がみんな車で移動するので、大変多くの車が道を通ります。それで、道を渡るときは、右を見て、左を見てと十分に注意しなくてはならないのです。

アルディとディージャは旅の途中、何回か自動車事故にあったリスを見ました。その時はいつも、もしかしてママでだったらどうしようという不安がつのります。そして、事故にあったリスがママでないと分かると、ホッとします。ですが、同時に、そのリスの家族のことを大変気の毒に思うのです。そうです。リスは哺乳類で、高度に発達した脳を持っているので、私達人間とほとんど同じような感情を持っているのです。