ぼやいても仕事ならば仕方ない。
それでも鵺は恨むが。
ちなみに皇衛の人気は高く、一般庶民出の一般皇衛でも下級華族やそれなりの商人から見合いの話が来たりする。
僕もさる財閥家の、末端家のお嬢様との見合いを打診され、今日会う予定だったのだ。
行けないと知らせは出したので問題はないが、それでもがっかりしながら寮へ帰ってくると、手紙が届いていた。
今日、見合いするはずだったお嬢様からだ。
たまたま近くに来ていたらしく、突然行けなくなったのを責めるどころかご苦労様でしたと労ってくれて、嬉しくなる。
――しかし。
【ところで。
虎渡大将は番を得られたのでしょうか】
その一文を読んで、ベッドにひっくり返っていた。
やはり、誰も彼も虎渡大将に惚れるのだ。
正直、男の僕でも惚れ惚れするような人なので、女性が好きになるのもわかる。
わかるが、あれは常人には手が届かない相手だとわかってほしい。
「まあ、でも」
ごろりと寝返りを打ち、手紙を見ながら苦笑いする。
虎渡大将は少し前に番を得る儀を行い、番を得たのは皇衛府の中では周知されていた。
それでも鵺は恨むが。
ちなみに皇衛の人気は高く、一般庶民出の一般皇衛でも下級華族やそれなりの商人から見合いの話が来たりする。
僕もさる財閥家の、末端家のお嬢様との見合いを打診され、今日会う予定だったのだ。
行けないと知らせは出したので問題はないが、それでもがっかりしながら寮へ帰ってくると、手紙が届いていた。
今日、見合いするはずだったお嬢様からだ。
たまたま近くに来ていたらしく、突然行けなくなったのを責めるどころかご苦労様でしたと労ってくれて、嬉しくなる。
――しかし。
【ところで。
虎渡大将は番を得られたのでしょうか】
その一文を読んで、ベッドにひっくり返っていた。
やはり、誰も彼も虎渡大将に惚れるのだ。
正直、男の僕でも惚れ惚れするような人なので、女性が好きになるのもわかる。
わかるが、あれは常人には手が届かない相手だとわかってほしい。
「まあ、でも」
ごろりと寝返りを打ち、手紙を見ながら苦笑いする。
虎渡大将は少し前に番を得る儀を行い、番を得たのは皇衛府の中では周知されていた。



