「本屋さんに到着だね。陽菜は参考書見るんだっけ?」
「そうそう。最近さ、古文の授業がやばいんだよね。先生が何言ってるかわからん」
「だよね、なんか最近和歌の授業とか入ったし、修辞法?とかわけわかんない」
「さっき殿上人がどうのこうのとか言ってたのに、友梨佳、古文苦手だったんだね」
「言葉覚えてるだけじゃ、テストは解けないんだよ、悲しいことにね」
そこから、二人で書店を見て回った。陽菜はお目当ての映像授業付きの参考書を見つけられたみたいで、喜びながら購入していた。私も同じシリーズの数学の本を買っておいた。映像授業付きなら、苦手な数学でもわかるかもしれないと思ったのだ。実際、映像授業を担当している先生は、予備校でもかなり有名な先生らしく、参考書もかなり売れているらしい。
陽菜はこの後用事があるみたいだったので、本屋さんの前で解散することにした。
「友梨佳、今日はありがとね。家と逆方向だったのについてきてくれたでしょ」
「いいよいいよ、ちょうど数学苦手だったから、参考書買えてよかったし」
「それね、陽菜ちゃんも前に使ったんだけど、超わかりやすかったよん」
「陽菜が成績伸びてる参考書だったら、自信もって使えるよ。ありがと」
「じゃあ、またね!」
「うん、またね~」
陽菜と解散した後、友梨佳はまっすぐに家に帰った。とはいえ、家からはかなり離れている本屋さんに足を運んだので、自宅に着くころには、もう18時を過ぎていた。
