カーテン越しに明かりが差し込み、部屋がわずかに明るくなる時間。友梨佳は、設定していた形態のアラームより前に目が覚めた。6時の5分前。まだ学校に行くための準備をするには十分すぎるくらいの時間があった。
ふと、昨晩のことを思い返していた。両親と喧嘩してしまったことを謝らなければという気持ちが出てきていた。しかし、それ以上に、確認したいことがあった。友梨佳はベッドの上から近くで充電をしていたスマホに手を伸ばす。
昨日と同じようにアイコンをタップし、アプリをひらいた。いつもは何も表示されていない通知のところに、➀と表示されていた。何も考えることはなく、すかさずそこをタップする。
『浩からDMの申請リクエストが届いています。承認または拒否を選んでください』
初めて見るメッセージだった。それを手にできたこともうれしかった。でもそれ以上に、昨晩の出来事は夢ではなかったのだと気づき、胸が高鳴った。
(ほんとにある。浩さんのアカウントだ。やばい。。)
きっと話始めたら時間が経ってしまう。いや、経ちすぎてしまうと言った方が正確だろう。それくらい、昨日の夜は一瞬で過ぎ去っていった。たった一時間が、ほんの5分に。こんな感覚は初めてだった。
