扉を閉め、友梨佳は再び部屋に駆けあがった。自分の部屋の扉を力にまかせて勢いよく閉め、そのまま床に座った。ただただ悲しかった。自分が点数を取れていないという事実を一番悲しんでいる。それなのに、それに寄り添ってくれない両親を見たことに再び傷ついた。
家族だけは、自分の孤独を癒してくれる。今まではそんな風に考えていた。だから家に帰れば、安心できた。勉強がどれだけ苦しくても続けられた。でも、今回のことで、友梨佳は気づいたのだ。
(結局、お父さんもお母さんも、周りのみんなと一緒なんだ。私が「できる子」でいられたから、一緒にいてくれただけなんだ。ちょっとでも期待と違ってたら、離れちゃうんだ。)
悪い予測にすぎないはずの言葉が事実であるかのように感じられた。自分は理不尽に怒りをばらまいて、部屋に戻ってきてしまった。壊れてしまったものが、もう戻せないような気がした。割れた窓ガラスを、破片を拾い集めても完全には直せないのと同じだ。壊れたものは、直らない。
(もういや。なにもかもいや。私は一人なんだ。ずっと孤独なんだ。)
そんな言葉を吐き出すことでしか、今の自分をつなぎとめることができない気がした。
