桃色のユリと青いバラ



 次の日から続々と試験が返却されていった。試験が終わったのが火曜日だったこともあり、週末には全ての科目の試験が手元に返された。少しずつたまっていく試験の点数は逐一、両親に伝えるのははばかられた。だから、週末に一気に見せて、たった一回だけ大き目のお説教をもらおう、そんな風に考えていた。

 というのも、怒られるのは明確だった。まず、8割どころか、7割を超えていた科目が論理国語の1科目だけだった。唯一得意だった現代文も、7割をほんの少し超えただけで、よい点数、と胸を張って言えるような点数ではなかった。
 そして、ほとんどの科目は5割から6割のあいだにあった。ただ、理数系の科目はボロボロだった。数学と理科は努力を重ねていた。他の科目の何倍も。しかし、ふたをあけて見たら、全て平均点以下だった。初めてだった。今まで平均点は越えてきた。今回は、だめだった。だめだったという言葉しか出てこなかった。何がだめなのか、そんなことを冷静に考えられるほどの余裕はもうなかった。