僕らのすべて

悠真からその話を聞いたとき、僕はなんて言えばいいか分からなかった。
素直に大樹と話した内容を話すべきなのか、それとも曖昧にするべきなのか。
話した内容を素直に言えばきっと悠真は傷つく。
だからといって曖昧に誤魔化すのも違う気がした。
どちらにしても悠真を、そして透を、傷つけてしまうことだけは確かだった。

悠真がすべてを話し終わったあと、少しの沈黙が3人の間に落ちた。
「ねぇ…」
沈黙を破ったのは透だった。
「悠真がそんなに悩んでるなんて知らなかった」
「もっと早く言ってくれれば…俺、何か力になれたのに」
そう言った透を悠真はゆっくりと見つめる
「だって、透を巻き込みたくなかったから」
「え…?」
「透は、小さい時から傷つきやすかったでしょ?そんな透を巻き込んじゃったら、きっと苦しめちゃうと思ったから...言えなかった」
「そっか...でも待って、もしかして僕ってそんなに頼りない?」
「頼りないっていうか、その...相談してもいいのかな?って」
「あのさぁ、それを世間は頼りないって言うんだよ笑」
緊張してた空間に少しだけ笑いが生まれた