僕らのすべて

大樹と話してから少し経ったあと、ふと廊下を覗くとそこには悠真が立っていた。

「どうしたの?」
そう聞くも悠真は黙ってこっちを見るばかり。
何かを言いたそうに口を開けては閉じるを繰り返す。
「…なんでもない」
結局悠真は「なんでもない」との一言しか言わずに自分の席へ行ってしまった。
それからしばらく悠真は僕と目は合わせてくれるけど何も見なかったかのようにどっかへ行ってしまう日々が続いた。

「…ねぇ悠真、僕なんかした?」
四時間目の終わり、お昼ご飯の用意をしてる悠真に思い切って話しかけてみた。
「あ、奏多。ちょっと…いい?」
「透にも話したいことあるからさ」
そうして悠真と透と久しぶりにお昼ご飯を食べながら二人で悠真の話を聞いた。
僕と大樹の話をこっそり聞いていたこと
翔太のカップルの噂話
それからのクラスでの悪い噂
「辛かった。知られているのかもわかんない状態で噂されてるのが辛かった」
悠真は続けて
「朝、ここに来る時見ちゃったんだよね…大樹と奏多がカップルの話してるとこ。話しかけたかったけど内容がアレだから話しかけづらかったんだ。」