僕らのすべて

普通ってなんだろう。
誰かが決めた訳じゃないし、だからといって例外がたくさんある訳でもない。

僕は勝手に17歳にでもなれば少しは大人に近づけると思ってた。
でも、現実はそう甘くなかった。
「なあ奏多。今度のデ-ト先どこ連れてったらいいと思う?」
話しかけてきたのは我らが2年4組の有名カップルの1人、橋塚大樹だ。
「なんで僕に聞くのさ笑奈央という彼女がいるのに」
「だってさぁ、奈央大樹とならどこでもいいよって言うんだもん」
なぜか大樹は彼女なしの僕にデ-ト先を聞いてくることが多いが、僕は楽しいから付き合ってあげている。

「まぁ、王道だと映画館とか水族館とか?」
「あ-ね。それもいいっか。ありがと!」
そう言いながら彼は教室を去っていった。
大樹が教室から出ていくのと入れ替わるように2人の女子が入ってきた。