過去の事を思い出してから数日後。
この間、迅には会っていなかった。
会おうとはしたが、結局、メールもあの時を境にお互いしていない。
…あの夜以降、私は中学の頃の夢を頻繁に見ていた。
朝3時50分。
冷や汗をかきながら飛び起きた。頬には涙が流れている。
…昨日寝る前に感じた安心感はどこかへ行っていた。
本当に悪い夢を見た。目覚めも最悪だ。
よりによって中学の頃を思い出すなんて。おそらく、ここ最近ノートに過去のことを書いていたせいだ。
今日はいつものようには晴れていなかった。外は曇っていて、雨がどしゃ降りだった。
呆れてカーテンを閉める。今日1日、私の髪の毛は爆発するだろう。朝から最悪だ。雨というだけでテンションが下がる。
流石に早すぎるので、もう一度布団に潜り込んだ。
眠い。
それなのに、もう一度眠る気にはなれなかった。
昨日のことを思い出していたからだ。
迅。
まだたったの2日しか直接会っていない。
それなのに、いつの間にか、私の日常の中に『迅』という存在が入り込んでいる。
朝起きたときや、スマホを見るとき。ちょっとだけだが外に出るとき。
ふとした瞬間に、彼のことを思い返す。
「なんで……??」
枕に顔を押し付ける。
……別に、好きなわけじゃない。
多分……。
ただ、話していて楽しいだけ。
私が何を言っても、変に気を遣わなくていい。
無理に笑わなくていい。
黙っていても、急かされない。
それが楽なだけ…。
「そういう事」
自分に必死に言い聞かせる。
でもこの前、迅と会えたときに嬉しかったことを思い出す。胸が少しだけ温かくなる。
「……」
私は布団から顔を出した。そしてスマホを見る。
通知はない。
「……まだ朝だし」
当たり前だ。迅だって寝ているだろう。
そう思ってスマホを置く。
数秒後、また手に取る。
「私、何してるの……?」
自分でも呆れる。それでも、画面を開いてしまう。
少し時間が経っても、通知はなかった。
私は大きな溜め息をついた。
洗面所へ行く。鏡の前に立つ。
私は髪を整える。右側が少し、いや、かなり跳ねている。手で押さえても、上手くまとまらない。
「……もう!」
ぽろっと口に出して、もう一度整える。
今日は、私から迅に会えるかな……。
その時にならないと分からないが、今日こそは行けるはず。話したいことが出来たから。
だから、今日は一段と髪を気にしている。
雨だけどね……。
服もお洒落でかわいいものを選んだ。
私は鏡の前でくるっと回ってみせた。
「迅がいるから……」
ぽつりと呟いた。言ってしまってから、顔が急速に熱くなる。
「違う!」
誰もいないのに否定する。
「そういうのじゃない」
でも、鏡の中の私は、どこか少しだけ笑っていた。
この間、迅には会っていなかった。
会おうとはしたが、結局、メールもあの時を境にお互いしていない。
…あの夜以降、私は中学の頃の夢を頻繁に見ていた。
朝3時50分。
冷や汗をかきながら飛び起きた。頬には涙が流れている。
…昨日寝る前に感じた安心感はどこかへ行っていた。
本当に悪い夢を見た。目覚めも最悪だ。
よりによって中学の頃を思い出すなんて。おそらく、ここ最近ノートに過去のことを書いていたせいだ。
今日はいつものようには晴れていなかった。外は曇っていて、雨がどしゃ降りだった。
呆れてカーテンを閉める。今日1日、私の髪の毛は爆発するだろう。朝から最悪だ。雨というだけでテンションが下がる。
流石に早すぎるので、もう一度布団に潜り込んだ。
眠い。
それなのに、もう一度眠る気にはなれなかった。
昨日のことを思い出していたからだ。
迅。
まだたったの2日しか直接会っていない。
それなのに、いつの間にか、私の日常の中に『迅』という存在が入り込んでいる。
朝起きたときや、スマホを見るとき。ちょっとだけだが外に出るとき。
ふとした瞬間に、彼のことを思い返す。
「なんで……??」
枕に顔を押し付ける。
……別に、好きなわけじゃない。
多分……。
ただ、話していて楽しいだけ。
私が何を言っても、変に気を遣わなくていい。
無理に笑わなくていい。
黙っていても、急かされない。
それが楽なだけ…。
「そういう事」
自分に必死に言い聞かせる。
でもこの前、迅と会えたときに嬉しかったことを思い出す。胸が少しだけ温かくなる。
「……」
私は布団から顔を出した。そしてスマホを見る。
通知はない。
「……まだ朝だし」
当たり前だ。迅だって寝ているだろう。
そう思ってスマホを置く。
数秒後、また手に取る。
「私、何してるの……?」
自分でも呆れる。それでも、画面を開いてしまう。
少し時間が経っても、通知はなかった。
私は大きな溜め息をついた。
洗面所へ行く。鏡の前に立つ。
私は髪を整える。右側が少し、いや、かなり跳ねている。手で押さえても、上手くまとまらない。
「……もう!」
ぽろっと口に出して、もう一度整える。
今日は、私から迅に会えるかな……。
その時にならないと分からないが、今日こそは行けるはず。話したいことが出来たから。
だから、今日は一段と髪を気にしている。
雨だけどね……。
服もお洒落でかわいいものを選んだ。
私は鏡の前でくるっと回ってみせた。
「迅がいるから……」
ぽつりと呟いた。言ってしまってから、顔が急速に熱くなる。
「違う!」
誰もいないのに否定する。
「そういうのじゃない」
でも、鏡の中の私は、どこか少しだけ笑っていた。
