雨霞の中の赤い傘

青春・恋愛

雨霞の中の赤い傘
作品番号
1786584
最終更新
2026/07/10
総文字数
2,353
ページ数
2ページ
ステータス
完結
いいね数
0
「お前が俺の横におる理由が罪悪感なんやったら……
もう、そんなもんいらん」

雨の日になると、時枝かやの左膝は決まって疼く。

二年前の交通事故でテニスを諦めたかやと、
自分を責め続けてラケットを置いた親友・野中蒼汰。

かやは、怪我が治ったあとも
「もうテニスはできない」と嘘をつき続けていた。

――蒼汰を、自分の隣につなぎ止めるために。

罪悪感で繋がる関係なんて終わらせたい。
それでも、本当は離れたくなかった。

梅雨の放課後。
雨に霞む帰り道で、二年間隠し続けた本音が溢れ出す。

けれど蒼汰は、静かに笑って言った。

「やっと言ったか」

雨はまだ止まない。
それでも、二人の止まっていた時間は、
赤い傘の下で少しずつ動き始める。

**これは、嘘と後悔の先で見つけた、二人だけの青春物語。**
あらすじ
雨の日になると、時枝かやの左膝は決まって疼く。二年前の交通事故でテニスを諦めたかやと、自分を責めてラケットを置いた親友・野中蒼汰。怪我が治った今も「もうテニスはできない」と嘘をつき続けるかやには、誰にも言えない理由があった。梅雨の放課後、雨に霞む帰り道。二年間胸に閉じ込めてきた本音が溢れ出す。赤い傘の下で、止まっていた二人の時間が静かに動き始める。

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