世界の果てで二つの愛を、天秤にかけて

ちゅんっ、ちゅんちゅんっ


小鳥のさえずりが今日も私、天神 明美を目覚ます。


その目覚めはいつもより気持ちよかった。


まだ眠くて重い体を持ち上げながら体を起こす。


パジャマのまま、ゆくっり部屋を出る。


(お母さんたち、いないな)


パタンっ


足音が今日はよく響く。


階段で一階に降りる。


一階にもお母さんはおらずシンとしている。


テーブルに目を落とすと殴り書きで書かれたメモが置いてある。