#週末ギャルな真面目委員長は、完璧王子に絆される

 昨日は楽しかったな……ふふ、部屋にかわいいものが増えた。
ぬぐるみや、お洋服、あとはコスメなんかも買えて今日の僕はいつにも増して上機嫌だ。
あのお兄さん結構年齢近そうだったなぁ、案外近くにいたりしてね?なーんて。
そんなこんなで教室の前に着く。朝早いと人が少ないから集中して前回までの授業の復習ができて嬉しい。

「おはようございます」
「あれ、委員長いつもこんな早いんだ?」
「えっ……?!」
「あはは、俺が早いからびっくりした?自分でもびっくりしてるよ」
「はい……いや、すみません失礼でした」
「気にしないで、ただちょっと寝付けなくて早く起きちゃったからたまにはと思って」
「そうなんですね、お身体に気をつけてくださいね」
「うん、ありがとう委員長」

うん?気のせいだろうか……昨日ぺしょぺしょにしてしまったお兄さんが居る気がする。
一気に頭が冷えていく感覚がする。
(待って、待って待って!!!気のせいじゃない……?え?目の前に居るの昨日のお兄さんだよね??)
まさかの正体が高校で去年からの噂の王子だっただなんて、浮ついた話は聞かないからナンパとかするイメージなかったんだけどな……
それとも僕みたく……?いやでも、取り敢えず気付かれたら危険だから気をつけよう……と心に誓う。

「ねぇ、委員長」
「は、はい?なんでしょうか」
「委員長って下の名前なんだっけ?」
「下の名前ですか?璃斗(りと)です。宝石の瑠璃の璃に、北斗七星の斗です」
「へ〜!綺麗な名前だね?璃斗(りと)くんって呼んでもいい?あ、俺の名前は明真(はるま)!明るいに真実で明真(はるま)ね」
「ありがとうございます。お好きにどうぞ、存じてますよ天羽(あもう)さん」
「やったみんな委員長呼びだから。え〜?せっかくクラスメイトなのに苗字は悲しいな」

(ゔッ……そんな叱られた犬みたいな顔で見ないでほしい……でもそうだよな、同級生な上にクラスメイトだし。)

「でしたら、明真(はるま)さんで……」
「ありがと、璃斗(りと)くん!クラス変わって結構経っちゃったけどよろしくね?」
「はい、よろしくお願いします」

ひぇ〜〜〜!!!王子って言われるだけあって、男の僕に対してでもなんかキラキラしてる……!
僕相手にキラキラされてもな……女子だったら今この瞬間喜んでるかもだけど。



__その後特に話しかけられる事も無く、僕は教室に入ってくる生徒へ挨拶を返しつつ復習を続けた。



ふぅ……予鈴もなってそろそろHR(ホームルーム)も始まるからノート閉じるか……
ノートを閉じて机の中に仕舞いつつ、教室の人数を確認する。
特に休みの人はいないかな……?テスト明けだしみんな晴れやかな顔してる。
そんなことを考えていると本鈴が鳴り響く。それと同時に担任も入ってくる。

「今日の日直、挨拶頼むぞ〜」
「起立……礼、おはようございます!」
「おはようございま〜す」
「おはざーす」
「おはようございます」
「おう、お前らおはよう。席に着いていいぞ〜そんじゃ出欠とるぞ。まず……」

今日の日直の挨拶は明るく気が引き締まる始まりだ。
先生が淡々と出欠を確認していき、王子こと明真(はるま)の出欠の番が回ってくる。

「天羽(あもう)〜」
「……!はい」

(あれ?なんか顔色悪い……?そういえば寝付けなかったって……ちょっと心配だな。)
少し心配しつつも自分の出欠の番が回ってきて返事をし、なんの問題もなく出血確認が終わりその後、健康観察も特に問題なく終わった。
先生に何も言われてないし大丈夫なのかな…?

「よーし、今日の連絡事項だが授業の初めに各教科テスト返却していくからよろしくな」
「ちなみに、赤点の奴らは補修だから放課後しっかり残れよ〜?先生からは以上だ他に何かあるやついるか?」
「ないでーす!」
「ありませーん」
「んじゃ、ぼちぼち一コマ目の準備するからHRは終わりだ。日直〜」
「はい!起立……礼、ありがとございました!」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました〜」
「あざっした〜!」
「おう、お前らも準備忘れんなよ〜」

そう言うと先生は教室を出た、一度職員室にテストを取りに戻ったのかな?
あ〜!手応えはあるとは言え、毎度のことながらテストが返却される時は緊張する。
(上位に入っているといいけど……明真(はるま)さんもいつも上位だったはずだけど今回はどうなのかな……?)