はると二人で教室前で話していると、あおと無事合流する事ができた。
三人で並んで歩いて靴箱まで移動する。
「も〜二人とも目立ちすぎ〜!」
「そんなつもりなかったんですけどね……」
「俺たちは世間話をしてただけだよ、ねー?」
「ね〜?」
「え〜なんか、お昼の時よりりっくんがはるっちに気を許してる気がするんだけど〜?」
そう、はると二人で話してたら周りの視線が凄すぎて、HR終わってすぐのあおが急いで駆けつけてくれた。
誰かから注目されるというのも疲れるんだな……なんて思ってしまった。
「二人きりじゃないと話せないことってありますよね」
「む。それはそう……あぁりっくんがどんどん、はるっちに絆されてく〜!!」
「碧維は何ポジなの?」
「親友ポジ!」
僕を挟んでの争いは今すぐやめてほしい。
もしかしなくても、あおは自ら当て馬になろうとしてる……?いや、だとしても何の利点が……
「もう、お二人とも置いてきますからね」
「ちょ、待って〜!!置いてかないで、一緒に帰るって言ったでしょ〜!」
「ごめんね、璃斗。すぐ行くね」
困った人たちだ。
別に、いつでも一緒に帰れるんだから……なんて思うが、言ってやらない。
◇◇◇ ◇◇◇
三人で学校の校門を出て少し経った、後少しで最寄りの駅周辺に着くというところで突然、ポツポツ__と雨が降り始めた。
当然、天気予報で雨の予報なんてなかったから傘も折り畳み傘も持っていない。
「え、やばいやばい雨降ってきた!」
「お二人とも傘もってます?」
「持ってないなぁ……」
「俺も〜」
「かくいう私も持ってないんですよね……」
どうしたものか、ここからそれぞれの家までそれなりの距離がある。
一番近いであろう僕の家もそれなりに離れている。
「近くの商業施設入って時間潰します?」
「さんせ〜!もし雑貨屋とかに傘売ってたら買おうかな」
「俺も賛成。そうだね……大雨まで行くとまずいから傘欲しいかも」
「いいですね」
意見が合致し、急いで近くの商業施設へと向かう。
休日まえに二人と放課後遊べると思おうと、突然の雨もいいかもな……なって思ってしまった。
「はぁ雨すごかった……」
「本当に。びしょびしょになっちゃった」
「今日ほど、スクールベスト着てて良かったと思うことない気がします」
施設に向かうほんの数分の道だけで、どんどん雨脚が強くなり三人揃ってびしょ濡れになった。
セットされた髪も濡れてるし、Yシャツもベストやジャケットを羽織ってないと透けてしまうのではないか、というくらい濡れた。
「わかる〜、パーカー着てて良かった」
「みんな何かしら着てるようで良かった。雑貨屋さん見にいく?」
「行きましょうか……カフェの席とかあったら、あったかい飲み物とか飲みたいです」
「確かに、流石に肌寒いよね〜」
「じゃぁ、一旦カフェ入ろっか」
「さんせ〜」
雑貨屋に行く前に、体を温めるためにカフェに行く事が決まった。
前回はゴンチャで持ち帰りだったが、ついに三人で外食?をすることになった。
エスカレーターで三階の飲食の店舗の多い階へと移動する。
あおと行くときは自分イメージ的に……と、考えて飲めるけど普通とかで選ぶ事が多かったので、今回二人に好みを明かしたことでハードルが下がって好きなものを選べるのが少し嬉しい。さらに言えばもう、二人に好みを偽らなくていいんだって事がすごく嬉しい。
「二人ともここのカフェ入ったことある?」
「兄と一度だけならあります」
「俺もりっくんのお兄ちゃんと何回か」
「それなら良かった、ここ入ろっか」
はるが提案したのは、ちょっといい喫茶店だ。
最近よく頑張ってたし飲み物以外も頼んじゃおうかな。
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「三人です」
「承知しました。お席にご案内します」
お店に入ると店員さんに、奥と手前で四人は座れるボックス席へと案内された。
ちなみに席順は、ソファの方にはるとあお、椅子に僕だ。
僕の隣はどうするかで静かに揉めたのでこうなった。君達争いすぎだよ、もう少し仲良くしたら?
「二人は何飲む?俺はストレートティー飲もうかな」
「俺は〜、カフェオレにしよっかな〜♪あ、あとケーキ食べたい!」
「僕はウインナーコーヒーで、できればパフェも食べたいです……」
「おっけー、二人が何か食べるなら俺も軽食食べよっかな」
店員さんを呼び、それぞれの選んだものを注文する。
どうやらみんな小腹が空いてたようで、はるも最初は遠慮してたが二人が頼むなら……と頼んだらしい。まぁ欲には抗えないよね僕達高校生だし。
「りっくんってやっぱ甘いもの好きだよねぇ?」
「あ、それ思った。ゴンチャでも結構甘いの頼んでたよね?」
「バレるの早くないですか……?甘いものってつい食べたくなっちゃうんですよね」
「わかるかも、ふとした時にめっちゃ食べたくなる!」
「わかるなぁ、つい食べたくなっちゃうよね」
頼んだものが届くまで三人で、『如何に甘いものが食べたくなるのか』という議題で盛り上がった。
深夜にも甘いものって食べたくなるよね、とか太るかも知れないけどつい食べちゃうよね、とか結局議題から逸れた結果にはなってしまったが、甘いもので盛り上がったのでオッケーだ。
「お待たせいたしました、ストレートティーのお客様」
「はい」
「カフェオレのお客様」
「は〜い」
「ウインナーコーヒーのお客様」
「はい」
「たまごサンドのお客様」
「俺です」
「チョコレートブラウニーのお客様」
「は〜い俺です♪」
「チョコストロベリーパフェのお客様」
「はい」
「以上でよろしいでしょうか?ごゆっくりお過ごしください」
久しぶりのパフェに思わず声が跳ねた気がする。
それに、初めて三人での外食なのもあって余計にワクワクが止まらない。
「ふふ、はるっち今のみた?パフェを出されたりっくんの表情……!」
「見てたよ、目の中がキラキラしててすごく可愛かった」
「わかる〜!めちゃくちゃ可愛かった今度から餌付けしようかな」
「あの、僕貴方達と同い年なんですけど……」
本当になんなんだ、さっきまで争ってたのに急に僕のことを可愛いとか二人で言い始めて。
今の僕が可愛いかはわからないけど、本来の僕は可愛いと思う。
でも、二人がこう言ってくれるからただ敬語で眼鏡かけてるだけで、本来の自分なんじゃないのかなって思い始めてきている。
「知ってるよ〜、でも同い年とは思えない可愛さっていうか?」
「正直最近の癒しになりつつあるよ、ありがとね璃斗」
「ど、どういう……」
二人ともどこかおかしくなってしまったんだろうか、と心配になってくる。
着飾った僕で癒しが提供できているのならいいのだろうか……?
「あ、やばい大事なこと思い出した」
「どうしたの?碧維、顔が青いけど」
「どうされました?」
「俺、今日バイト入ってた、あと30分後とかだから急がなきゃ……二人ともごめんね〜!!」
突然何を言い出すかと思えば、まさかのバイトのシフトが入ってたとは……そもそも、雨さえ降らなければ今頃お家に着いてたでしょうし。
「突然雨降れば忘れもしますよ……バイト先は近くなんですか?」
「うぅ、本当に。うん近く、駅の近くのカラオケだからすぐ行けるよ」
「それなら一応大丈夫なのかな?」
あおは器用にも食べつつ、こちらの質問に答えてくれた。
ちゃんと飲み込んでから話してるあたり、しっかりしてる。
「俺はもう行くけど二人はゆっくりしていいからねぇ!もっと居たかった!雨やだ〜!!」
「正直この大雨じゃ出る気にもね……頑張ってね碧維」
「こんな大雨の中お疲れ様です……今度、頑張ったご褒美に何処か行きましょうね」
「ありがと〜!絶対だよ、りっくん!あ、お会計はそれぞれでいいよね?」
「はい、大丈夫です。金銭トラブルは起こしたくないですしね……」
「俺も璃斗に同意」
「わかる〜!価値観近そうで安心!それじゃ、また明日ね〜」
バイトの用事を思い出してから、まるで嵐のようにあおは去っていった。
ちなみにだが、ちょうど窓が隣にある席だったのでまだ降ってるかどうかが確認できた。
「どうしよっか……レーダー見た感じしばらく止まなそうだけど」
「うーん……ちょっと兄に連絡とってみます」
「お兄さんってルカさんだっけ?」
「そうです、多分今日は在宅なはずなので繋がると思います」
このままじゃ帰れないため、頼みの綱の在宅で仕事をしている兄にでも助けを求めようと思う。
兄は、車の免許をちゃんと持っているので兄さえ大丈夫ならすぐに来てくれるだろうと踏んでいる。
三人で並んで歩いて靴箱まで移動する。
「も〜二人とも目立ちすぎ〜!」
「そんなつもりなかったんですけどね……」
「俺たちは世間話をしてただけだよ、ねー?」
「ね〜?」
「え〜なんか、お昼の時よりりっくんがはるっちに気を許してる気がするんだけど〜?」
そう、はると二人で話してたら周りの視線が凄すぎて、HR終わってすぐのあおが急いで駆けつけてくれた。
誰かから注目されるというのも疲れるんだな……なんて思ってしまった。
「二人きりじゃないと話せないことってありますよね」
「む。それはそう……あぁりっくんがどんどん、はるっちに絆されてく〜!!」
「碧維は何ポジなの?」
「親友ポジ!」
僕を挟んでの争いは今すぐやめてほしい。
もしかしなくても、あおは自ら当て馬になろうとしてる……?いや、だとしても何の利点が……
「もう、お二人とも置いてきますからね」
「ちょ、待って〜!!置いてかないで、一緒に帰るって言ったでしょ〜!」
「ごめんね、璃斗。すぐ行くね」
困った人たちだ。
別に、いつでも一緒に帰れるんだから……なんて思うが、言ってやらない。
◇◇◇ ◇◇◇
三人で学校の校門を出て少し経った、後少しで最寄りの駅周辺に着くというところで突然、ポツポツ__と雨が降り始めた。
当然、天気予報で雨の予報なんてなかったから傘も折り畳み傘も持っていない。
「え、やばいやばい雨降ってきた!」
「お二人とも傘もってます?」
「持ってないなぁ……」
「俺も〜」
「かくいう私も持ってないんですよね……」
どうしたものか、ここからそれぞれの家までそれなりの距離がある。
一番近いであろう僕の家もそれなりに離れている。
「近くの商業施設入って時間潰します?」
「さんせ〜!もし雑貨屋とかに傘売ってたら買おうかな」
「俺も賛成。そうだね……大雨まで行くとまずいから傘欲しいかも」
「いいですね」
意見が合致し、急いで近くの商業施設へと向かう。
休日まえに二人と放課後遊べると思おうと、突然の雨もいいかもな……なって思ってしまった。
「はぁ雨すごかった……」
「本当に。びしょびしょになっちゃった」
「今日ほど、スクールベスト着てて良かったと思うことない気がします」
施設に向かうほんの数分の道だけで、どんどん雨脚が強くなり三人揃ってびしょ濡れになった。
セットされた髪も濡れてるし、Yシャツもベストやジャケットを羽織ってないと透けてしまうのではないか、というくらい濡れた。
「わかる〜、パーカー着てて良かった」
「みんな何かしら着てるようで良かった。雑貨屋さん見にいく?」
「行きましょうか……カフェの席とかあったら、あったかい飲み物とか飲みたいです」
「確かに、流石に肌寒いよね〜」
「じゃぁ、一旦カフェ入ろっか」
「さんせ〜」
雑貨屋に行く前に、体を温めるためにカフェに行く事が決まった。
前回はゴンチャで持ち帰りだったが、ついに三人で外食?をすることになった。
エスカレーターで三階の飲食の店舗の多い階へと移動する。
あおと行くときは自分イメージ的に……と、考えて飲めるけど普通とかで選ぶ事が多かったので、今回二人に好みを明かしたことでハードルが下がって好きなものを選べるのが少し嬉しい。さらに言えばもう、二人に好みを偽らなくていいんだって事がすごく嬉しい。
「二人ともここのカフェ入ったことある?」
「兄と一度だけならあります」
「俺もりっくんのお兄ちゃんと何回か」
「それなら良かった、ここ入ろっか」
はるが提案したのは、ちょっといい喫茶店だ。
最近よく頑張ってたし飲み物以外も頼んじゃおうかな。
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「三人です」
「承知しました。お席にご案内します」
お店に入ると店員さんに、奥と手前で四人は座れるボックス席へと案内された。
ちなみに席順は、ソファの方にはるとあお、椅子に僕だ。
僕の隣はどうするかで静かに揉めたのでこうなった。君達争いすぎだよ、もう少し仲良くしたら?
「二人は何飲む?俺はストレートティー飲もうかな」
「俺は〜、カフェオレにしよっかな〜♪あ、あとケーキ食べたい!」
「僕はウインナーコーヒーで、できればパフェも食べたいです……」
「おっけー、二人が何か食べるなら俺も軽食食べよっかな」
店員さんを呼び、それぞれの選んだものを注文する。
どうやらみんな小腹が空いてたようで、はるも最初は遠慮してたが二人が頼むなら……と頼んだらしい。まぁ欲には抗えないよね僕達高校生だし。
「りっくんってやっぱ甘いもの好きだよねぇ?」
「あ、それ思った。ゴンチャでも結構甘いの頼んでたよね?」
「バレるの早くないですか……?甘いものってつい食べたくなっちゃうんですよね」
「わかるかも、ふとした時にめっちゃ食べたくなる!」
「わかるなぁ、つい食べたくなっちゃうよね」
頼んだものが届くまで三人で、『如何に甘いものが食べたくなるのか』という議題で盛り上がった。
深夜にも甘いものって食べたくなるよね、とか太るかも知れないけどつい食べちゃうよね、とか結局議題から逸れた結果にはなってしまったが、甘いもので盛り上がったのでオッケーだ。
「お待たせいたしました、ストレートティーのお客様」
「はい」
「カフェオレのお客様」
「は〜い」
「ウインナーコーヒーのお客様」
「はい」
「たまごサンドのお客様」
「俺です」
「チョコレートブラウニーのお客様」
「は〜い俺です♪」
「チョコストロベリーパフェのお客様」
「はい」
「以上でよろしいでしょうか?ごゆっくりお過ごしください」
久しぶりのパフェに思わず声が跳ねた気がする。
それに、初めて三人での外食なのもあって余計にワクワクが止まらない。
「ふふ、はるっち今のみた?パフェを出されたりっくんの表情……!」
「見てたよ、目の中がキラキラしててすごく可愛かった」
「わかる〜!めちゃくちゃ可愛かった今度から餌付けしようかな」
「あの、僕貴方達と同い年なんですけど……」
本当になんなんだ、さっきまで争ってたのに急に僕のことを可愛いとか二人で言い始めて。
今の僕が可愛いかはわからないけど、本来の僕は可愛いと思う。
でも、二人がこう言ってくれるからただ敬語で眼鏡かけてるだけで、本来の自分なんじゃないのかなって思い始めてきている。
「知ってるよ〜、でも同い年とは思えない可愛さっていうか?」
「正直最近の癒しになりつつあるよ、ありがとね璃斗」
「ど、どういう……」
二人ともどこかおかしくなってしまったんだろうか、と心配になってくる。
着飾った僕で癒しが提供できているのならいいのだろうか……?
「あ、やばい大事なこと思い出した」
「どうしたの?碧維、顔が青いけど」
「どうされました?」
「俺、今日バイト入ってた、あと30分後とかだから急がなきゃ……二人ともごめんね〜!!」
突然何を言い出すかと思えば、まさかのバイトのシフトが入ってたとは……そもそも、雨さえ降らなければ今頃お家に着いてたでしょうし。
「突然雨降れば忘れもしますよ……バイト先は近くなんですか?」
「うぅ、本当に。うん近く、駅の近くのカラオケだからすぐ行けるよ」
「それなら一応大丈夫なのかな?」
あおは器用にも食べつつ、こちらの質問に答えてくれた。
ちゃんと飲み込んでから話してるあたり、しっかりしてる。
「俺はもう行くけど二人はゆっくりしていいからねぇ!もっと居たかった!雨やだ〜!!」
「正直この大雨じゃ出る気にもね……頑張ってね碧維」
「こんな大雨の中お疲れ様です……今度、頑張ったご褒美に何処か行きましょうね」
「ありがと〜!絶対だよ、りっくん!あ、お会計はそれぞれでいいよね?」
「はい、大丈夫です。金銭トラブルは起こしたくないですしね……」
「俺も璃斗に同意」
「わかる〜!価値観近そうで安心!それじゃ、また明日ね〜」
バイトの用事を思い出してから、まるで嵐のようにあおは去っていった。
ちなみにだが、ちょうど窓が隣にある席だったのでまだ降ってるかどうかが確認できた。
「どうしよっか……レーダー見た感じしばらく止まなそうだけど」
「うーん……ちょっと兄に連絡とってみます」
「お兄さんってルカさんだっけ?」
「そうです、多分今日は在宅なはずなので繋がると思います」
このままじゃ帰れないため、頼みの綱の在宅で仕事をしている兄にでも助けを求めようと思う。
兄は、車の免許をちゃんと持っているので兄さえ大丈夫ならすぐに来てくれるだろうと踏んでいる。
