#週末ギャルな真面目委員長は、完璧王子に絆される

 この日は、天気も良く絶好のお出掛け日和だった。
学年が上がり1ヶ月が経ち昨日まで中間テストだった今日は、そんなテスト明けでご褒美のお出掛け。
普段なら入れないかわいいものが売ってる雑貨屋さんや服屋さんに行けて幸せ__

「あの、すいません」

__だった筈なのだが、後ろからトントン……と肩を叩かれ声をかけられる。
ナンパだろうか?好きな格好で出掛けられるようになってから、高確率で声を掛けられる様になってしまった。
クラスで話したらきっと自意識過剰なんて言われてしまうんだろうな……っじゃなくて、とりあえず声を掛けた主と頑張って話さなくては……

「僕ですか?」
「?!、っとそうです」

声の主の顔を見ると目を見開いている。
にしてもイケメンだ……イケメンってびっくりした顔もカッコいいんだね?
どうせまた女子と勘違いされたのだろう……これも多い。
上目遣いで、自分が一番可愛く見える角度で首を傾げて、

「あぁ……ごめんね?お兄さん、かわいいオンナノコじゃなくて」

こうしてあげれば大概は「は?男かよ」とか「きも」とか吠えて帰ったりするんだけど……
目の前の男は、そう言われると思ってなかった、とでも言うように眉をへにょっとさせる。
ちょっと言いすぎたかな〜?でも、僕だって傷付かないわけないのにね、今時こんな格好しててキモっていわれるのも変な話〜。

「男性の方、だったんですね……」
「そう、生まれた性別君と一緒。だから他を当たってね?僕まだ行かなきゃいけないところあるから」
「……あの、また会えますか?」

あれ、いつもならここで引いてくれるのに。
お兄さんは僕に一目惚れでもしちゃったんだろうか……ほんのりと頬が上気してる。
うーん……。こんなこと初めてだな、でもナンパはなぁ。

「ナンパはうんざりだから無理かも。ごめんね?」
「え……いや、こちらこそ突然すいません」
「それじゃぁね!お兄さん」

別に気にしてない、と相手に思わせるために笑顔を作ってバイバイ!と手を振る。
なんかずぶ濡れわんこみたいな顔してたな……良心が痛む。
ま、相手もこうなることわかってナンパしてるはずだよね?よし、気持ちを切り替えて買い物楽しも〜!!