龍と悪女の運命の契り

***

「………こ……い子…藍子!」

ハッ。

バッと起き上がった拍子に、私と玲一のおでこがぶつかった。

ゴン!

仕事部屋に鈍い音が響く。

「「った〜〜〜!」」

同時に声を発する。

おかげで目が覚めたわよ。

「何?」

「よく夫の仕事場で寝れるな」

玲一が苦笑いを浮かべる。

「まあ、早めに仕事を終わらせてくれた事には感謝しているが。帰るぞ」

「ええ、分かったわ」

横たわっていたソファから離れようとした時、自分の体に毛布がかけられていた事に気づく。

…もしかして、かけてくれたのかしら?

「玲一」

「ん?」

「毛布かけてくれてありがとうね。おかげで冷えずに済んだわ」

「ああ。それぐらい別にどうって事ない」

お互い微笑み合った後、玲斗の待つ家に帰った。