***
コンコン。
「龍園様」
「何だ?」
「きょうご…龍園藍子様がおいでです」
「わかっ…え、藍子?」
扉の向こうから戸惑っている玲一の声が聞こえる。
まあ、当然よね。
「入るわよ」
案内人が自分の立ち位置に戻っていくのを確認し、私は遠慮なく玲一の仕事部屋の扉を開ける。
玲一が珍しくオロオロしてうろたえている。
「あ、藍子急にどうしたんだ、何かあったのか?」
「いいえ、何も」
玲一の問いに即答する。
私の返事に、玲一の右肩ががくっと落ちた。
「あ、藍子、悪いが帰って——」
「帰るつもりはさらさらないわ」
「なっ」
「玲一の仕事を早く終わらせに来たのよ」
「え…?いやありがたいとは思うが、なぜ急に?」
「ただの気まぐれよ」
「…理由になっているようでなっていないぞ」
何か言っている玲一を無視し、私は勝手に書類仕事などを終わらせていく。
玲一はため息をつきながらも、仕事机の前にある椅子に座った。
コンコン。
「龍園様」
「何だ?」
「きょうご…龍園藍子様がおいでです」
「わかっ…え、藍子?」
扉の向こうから戸惑っている玲一の声が聞こえる。
まあ、当然よね。
「入るわよ」
案内人が自分の立ち位置に戻っていくのを確認し、私は遠慮なく玲一の仕事部屋の扉を開ける。
玲一が珍しくオロオロしてうろたえている。
「あ、藍子急にどうしたんだ、何かあったのか?」
「いいえ、何も」
玲一の問いに即答する。
私の返事に、玲一の右肩ががくっと落ちた。
「あ、藍子、悪いが帰って——」
「帰るつもりはさらさらないわ」
「なっ」
「玲一の仕事を早く終わらせに来たのよ」
「え…?いやありがたいとは思うが、なぜ急に?」
「ただの気まぐれよ」
「…理由になっているようでなっていないぞ」
何か言っている玲一を無視し、私は勝手に書類仕事などを終わらせていく。
玲一はため息をつきながらも、仕事机の前にある椅子に座った。

