親友になった日

「あはは、彩夏ちゃんと話してるとめっちゃ楽しい。もっと早く声かけてれば良かった」

その言葉に、彩夏は照れながら笑ってしまう。

「あ、ねえ。さっき読んでた漫画ってどんなの?」

「えっ」

そこを聞かれると思わず、彩夏は驚く。
スマホを開き、画面を少し躊躇いながら見せた。

「あー!これ知ってるよ!漫画が家にあるんだけど、途中から買わなくなっちゃったから続きが気になるんだよね」

「ほんと!?嬉しい…!かおりちゃんも少女漫画が好きなの?」

「んー、どうだろ。少女漫画が好きってわけじゃないかも。でも、この作品は好きなんだ。キャラクターも最高だし、何よりイケメンが多いよね」

「あはは、確かに」

彩夏も自然と笑顔になった。学校で笑ったのはいつぶりだろうか。
昼休みが終わるチャイムが鳴り響く。ぞろぞろと同じクラスの子達が教室に戻ってきた。

「あ、そろそろ戻んなきゃ。また漫画の話しようね」

「うん!」

昼休みが終わるのが寂しいのも、とても久しぶりな感じがした。