親友になった日

「あー高崎マジでだるい」

「スカートの長さとか関係ねーだろっつーの」

同じクラスの女の子2人が教室に入ってきた。入学早々、教育指導の高崎先生に目をつけられていた2人だ。

彩夏の苦手なタイプであるため、関わらないでおこうと息を潜めていた。

おそらく、スカートをギリギリまで折っているのを先生に注意されたのだろう。
彩夏も他の子もスカートを折っているが2人ほどではない。

そのため、短いのが目立っている2人が注意されがちなのだろう。

ガタッと大きな音を鳴らしながら1人が隣の席に座った。

(そこ別の子の席なんだけどな…)

すると、彩夏とその女の子の視線がバチッと合った。
彩夏は思わず逸らす。視線をスマホに戻した。

「ぷっ、ねえ莉愛」

席に座っていた子が立ち上がる音がした。もう一人の子になにか話している。

「あの子、少女漫画読んでる」

「えー、マジ?」

まさか自分の事とは思わず、彩夏は身体をびくっとさせた。
胸がざわざわする。ここから何を言われるのかは大体想像がつく。

「ねーそれ見せてよ」

女の子2人は彩夏のところに来ると、スマホをばっと奪った。

「あっ」

彩夏が取り返そうとすると、もう1人の子が彩夏を押し返した。

「へーこんなの読んでるんだ〜子供っぽ」

「高校生になっても少女漫画とか読んでる人いるんだ笑」

「キュンキュンしたいお年頃?」

彩夏は身体が固まって動けなくなった。恥ずかしくて顔が熱くなる。

(確かに子供っぽいかもしれないけど、話したこともないのにいきなり言われるなんて)