明日の行方を消し去る方法


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明日を見ることは決してずるいことではないと思う。

自分の中の何かを犠牲にしてとった能力なのだから。

明日の自分が見えるからこそ、ありのままに生きるのだ。

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__コケコッコー .

昇降口と校門の間にある鶏の飼育小屋。
そこにいる鶏はいつもに増して元気だ。

「うるせー!!」

鶏と同じくらいに元気な小学生男子数人が、鶏小屋の格子を揺らし、蹴る。
その度に鶏は煩くなく。

元気な鶏だ。と思うかもしれない。だが僕はわかる。
この鶏は、明日死ぬ。

彼もそれがわかっているのかもしれない。
怖くて泣いているのだろうか……

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「広瀬ー!おはよ。」

クラスメイトがすれ違いざまにポンと肩を叩く。
その瞬間、僕は明日の漢字テストで彼が酷い点数を取る未来が見えた。

「……あぁ。明日漢字テストだろ。勉強しとけよ。」

僕はさりげなくそう言って、少し歩く速度を落とした。

  *