私はあなたの結晶

@中原ゆあ
放課後、めぐたちのスタバの誘いを断って文房具屋に来ていた。普通のカッターでは錆びてしまうからダメだ。とセミラックのカッターを探していた。ダメだここの店にはない。他の店に行こうと思い、後ろを振り返った。
「え」
「あ」
その瞬間、時が止まった気がした。ある人と目が合った。視界が一瞬真っ白になった。私は「え」と声が出てしまった。「あ」と言う声の主はみうだった。
みうは気まずそうに目を合わせ、目を逸らし、私の足元に目線をやり、最後に私が見ていたカッターナイフコーナーに目を向けた。そして驚き、悲しそうな表情を作った。
あぁ、やばいと真っ白な頭の中でぼんやり思った。みうは私の手首の傷のことを知っている。