…でも……私は、結愛以上にひどい。
偽善者だ。
ボカロを聴いて命を知っているように振る舞っておきながら、私は叶羽のお見舞いに乗り気ではなかった。
命が傷ついてしまった彼女に、お母さんが叶羽のお母さんと連絡を取らなければ会いに行こうだなんて思わなかっただろう。
『命に嫌われている』の歌詞を通して命について考えるようになりながら、結局は命を軽視していた。
その理由は単純、私は至って普通の状態だからだ。
叶羽のように植物状態になっていないし、まだまだ未来のある中学2年生。
だからこそ、私は……私たちは〝命〟の重要さが分からない。
分かろうともしない。
