――『命が1つくらい、なくなってもだれも困らないよね』 結愛の声が、まるですぐそばにいるように脳内で再生される。 その言葉は、『命に嫌われている』を聴いている私の気持ちを逆なでするのに容易い。 そして、『命』への冒涜だ。 相手がまだ死んではいないけれど、叶羽だから言えるんでしょう? 双子である莉愛や、自分たちの両親。 その人たちの命が消えても、どうせそう思わないくせに。