命の祈り



しかし、結愛と莉愛に期待に満ちた目を向けられる。

「どう、おもしろいでしょ!」

――『祈里、感想聞かせて!』

莉愛の言葉が、植物状態になる前日に言われた叶羽の言葉と重なる。

一瞬頭がクラっとした時、タイミングよく仁科先生が入って来た。

仁科先生は、結愛と莉愛といる私を見てホッとしたような顔になった。

叶羽が植物状態になっても、私は他の人と仲良くしてるようだから安心だという本心が簡単に読み取れる。

仁科先生は、勘違いしているのに。

叶羽が植物状態になる前は、彼女と仲が良いように見えていただろうから結愛と莉愛におそらく好かれていなかっただろう。

今はどういう風の吹き回しかは知らないものの、どうせこれっきり。

それに……結愛にも莉愛にも、田口さんにも、大木先生にも米田先生に、そして仁科先生にも言いたい。

私は、叶羽のことを好いていない。

その本心が届くことを、無意識に祈っている自分が哀れだった。