命の祈り



叶羽も、おばあちゃんと同じ運命をたどるの。

そりゃ人間なんだからいつかは全員、同じ運命をたどることになるけど。

叶羽は植物状態だ。

心臓は自力で動くらしいが、普通の人間よりも早く――?

「祈里ちゃん」

叶羽のお母さんの声で、私は我に返った。

「お見舞いに、来てくれてありがとう」

「いえ……だいじょうぶです」

とりあえず無難な言葉を返すが、目はすぐに普通の状態ではなくなった叶羽にいく。

「天宮さんのお父さん、お母さん。天宮さんがもう目覚めないということになりましたが、それでも奇跡を祈りましょう。ね?」

田口さんの言葉に、私はバッと顔を上げた。

叶羽がもう目覚めないって……?

すると、田口さんは私の疑問に気づいたらしい。

「言われていなかったのかしら?」という前置きと共に、言葉を放つ。