命の祈り



「…叶羽のこと、私は――!」

「着いたわよ。では、入りましょう」

本心がこぼれ落ちそうになったものの、田口さんが私の言葉を遮ってそう言った。

その姿が、私が話している時に遮って自分の話をする叶羽と重なる。

眉をしかめたものの、ノックをして扉を開けた田口さんの後ろを見て……喉がひゅっと音をたてた。

叶羽が、いる。

ベッドに寝かされている彼女は、一見普通に眠っているのではないか、植物状態になんてないんじゃないかと錯覚するほど穏やかな寝顔だった。

しかし、その考えを一瞬で吹き飛ばすほどの……管。

人工呼吸機や心電図の音が虚しく響いている。

そんな中、ハンカチで口を抑える叶羽のお母さん、それを支えるお父さんに向けての挨拶もそこそこに、叶羽にゆっくり近づいた。

鼻と喉、下腹部にも管が繋がれており、それでも叶羽の顔は苦しんでいないように見えるので脳が混乱を起こす。