「神楽さんは、天宮さんの幼なじみなんだって?」
叶羽のお母さんから聞いたんだろうか。
一応事実なので首を縦に振ると、田口さんはなぜか少し涙ぐみながら続けた。
「そう……それなのに、わざわざ来てくれてありがとう。辛いわよね」
「……はっ」
――『仲の良い子がああなって、怖いし悲しいよね。でも、天宮さんはだいじょうぶだと祈ろう』
――『祈里さん、今は精神状態が不安定でしょう?』
――『一応、叶羽と仲良いのにさ』
警察官に大木先生、莉愛の言葉が蘇る。
みんな、『幼なじみ』って肩書きだけで勝手に決めつけて……!
私がなりたくて叶羽とその関係になったわけじゃない。
それどころか、叶羽が無意識に自己中なせいで、私は『命に嫌われている』まで遠回しに否定された。
文字にするとそれだけだけど、私は……私は嫌だった!
