命の祈り



それから放課後。

私は植物状態の叶羽がいる病院に着いてしまった。

心の中でどう思おうが、行くと決定しまったためにまっすぐ家へ帰ることはできない。

とりあえず受付に声をかけると、1人の若い看護師さんがやって来た。

黒髪を1つに結び、胸に【田口(たぐち)】というネームプレートをつけたその人は、私を見て微笑む。

「あなたが神楽祈里さんね。天宮さんとそのご家族がいる部屋まで、案内するわ」

「あ……そうなんですか」

事故から1週間後で、一般病室に入れたんだ。

「じゃあ、行きましょう」

「はい」

歩き出した田口さんの隣に並ぶ。

しかし私は案内される側なので少し遅めに歩いていると、田口さんが口を開いた。