その時、肩をポンポンと叩かれた。 ちょうどサビに入ったところだったけれど、無視するわけにもいかない。 しぶしぶイヤホンを外して後ろを向くと、そこには仁科先生が立っていた。 「神楽、ちょっといいか」 「…はい?」 「来てくれ」 そう言って、私の返事もなしに歩き出す仁科先生。 私はスマホとイヤホンを机に置き、その後を追った。